タブレットの捨て方7選!費用を抑えて安全に処分する方法とデータ消去の手順

タブレットの捨て方

古いタブレットの処分方法がわからず、「どうやって捨てればいいの?」「個人情報は大丈夫?」といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?

タブレットの捨て方は、自治体回収、宅配回収、家電量販店、メーカー回収など複数の選択肢があり、費用・手間・安全性を考慮して最適な方法を選ぶことが重要です。

本記事では、タブレットを安全かつお得に処分するための7つの方法を解説します。状態別・目的別の最適な捨て方にくわえて、処分前の準備も解説するため、ぜひ参考にしてください。

タブレットの捨て方7選!費用・手間・安全性で比較

タブレットの処分方法は多岐にわたり、それぞれ費用や手間、安全性が大きく異なります。ここでは主要な7つの処分方法を詳しく解説し、あなたの状況に最適な選択肢を見つけられるよう、わかりやすい比較表とともに紹介します。

費用を抑えたい方、手間をかけたくない方、データセキュリティを重視したい方など、さまざまなニーズに対応できる方法を厳選しました。

 

処分方法 費用 手間 データ消去
自治体回収 0円 自己責任
宅配回収 0円〜1,500円 サービスあり
家電量販店 0円〜500円 店舗により異なる
メーカー回収 500円〜2,000円 × 信頼性が高い 費用がかかる
フリマ・オークション 売却益あり × 自己責任
中古買取 売却益あり 業者により異なる
不用品回収 3,000円〜 業者により異なる

※手間:○=手間なし、△=やや手間がかかる、×=郵送等で手間がかかる

自治体の小型家電回収ボックス・拠点回収

最も手軽で費用のかからない方法が、お住まいの自治体が設置している小型家電回収ボックスの利用です。全国の自治体で小型家電リサイクル法に基づいた回収が実施されており、タブレットも回収対象となっています。

回収ボックスは市役所や公民館、大型商業施設などに設置されています。投入口にタブレットを入れるだけで処分が完了するため、時間も費用もかからないのが大きなメリットです。ただし、データ消去は完全に自己責任となるため、事前に必ず初期化を行ってください。

利用する際は、自治体のWebサイトや電話で回収場所や回収日程を確認しましょう。一部の自治体では、月に数回の回収日を設けている場合もあります。

カタニャン

回収ボックスの投入口サイズには制限があるため、大型のタブレットや付属品がある場合は事前に確認しよう!

メリット デメリット
・ほとんど無料で利用できる

・簡単で環境に優しい

・データ消去は自分で行う必要あり

・回収場所やサイズ制限がある

・対象外の製品もある

宅配回収サービス(国認定業者など)

自宅にいながら簡単に処分できるのが宅配回収サービスの特徴です。国から認定を受けた「リネットジャパン」などの業者が、全国対応で宅配回収を行っています。

申し込みはWebサイトから24時間可能で、段ボール箱に梱包して宅配業者に引き渡すだけで完了します。データ消去サービスも有料で提供されており、専門技術者による完全消去が可能です。データ消去サービスや段ボール配送サービスを利用する場合、追加で500円〜1,500円程度の費用がかかります。

メリットとして自宅で完結すること、他の小型家電もまとめて処分できること、データ消去の証明書が発行されることが挙げられます。忙しい方や、確実にデータを消去したい方におすすめの方法です。

メリット デメリット
・自宅から出せて非常に手軽

・安心・安全にデータを消去できる

・他の小型家電もまとめて処分できる

・梱包作業が必要で少し手間

・対象機種や受付条件がある場合がある

・状態や古さによっては送料がかかる場合あり

家電量販店での下取り・回収

新しいタブレットの購入と同時に処分できるのが家電量販店の下取り・回収サービスです。ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、エディオンなどの大手量販店では、独自の回収プログラムを実施しています。

新製品購入時の下取りでは、古いタブレットの状態に応じて数百円〜数千円の割引が適用される場合があります。また、購入を伴わない回収のみのサービスも多くの店舗で実施されており、持ち込み料金は無料〜500円程度が一般的です。

各店舗によって対象メーカーや機種、回収条件が異なるため、事前に電話やWebサイトで確認することをおすすめします。また、データ消去サービスの有無も店舗により異なるため、個人情報の取り扱いについても必ず確認してください。

メリット デメリット
・下取り割引やポイントがもらえる

・機種変更時に便利

・対象機種が限定される

・故障品は対象外のことがある

メーカーによる回収

最も信頼性が高い処分方法が、タブレットメーカーが実施している公式回収サービスです。Apple、Microsoft、ASUS、Lenovoなど、主要メーカーは自社製品の回収プログラムを提供しています。

Appleの場合、Apple Storeや公式サイトから回収を申し込み、宅配または店舗持ち込みで処分できます。状態の良いiPadについては、Apple Trade Inプログラムによる下取りも可能です。メーカー回収では、データ消去を含む適切な処理が保証されており、環境に配慮したリサイクルが行われます。

費用は500円〜2,000円程度が一般的で、他の方法と比較するとやや高額ですが、公式サポートによる安心感は大きなメリットです。保証期間内の故障や、純正アクセサリーの処分も同時に依頼できる場合があります。

メリット デメリット
・対象製品なら無料で郵送可能

・資源として再利用される

・重要なデータが適切に処分される

・対象は一部機種のみ

・手続きに手間がかかる

手元にあるタブレットが回収対象なのか気になるわ…

相談者

カタニャン

タブレットを購入したときに「PCリサイクルに関する書類」を受け取っているか確認しよう。そこに「PCリサイクルマーク」が記載されていれば、無料回収が可能だよ!

フリマアプリ・ネットオークションで売却

売却益を得られる唯一の方法が、メルカリ、ラクマ、ヤフオク!などのフリマアプリやネットオークションでの売却です。人気機種や状態の良いタブレットであれば、数千円〜数万円での売却が期待できます。

出品前には動作確認、外観チェック、付属品の確認を行い、詳細な商品説明と鮮明な写真を掲載することが高値売却のポイントです。ただし、個人情報の完全消去、梱包・発送、購入者とのやりとりなど、相当な手間がかかることを理解しておきましょう。

また、売却まで時間がかったり、データを削除しきれておらず情報漏洩リスクがあったりなどのデメリットもあります。IT知識に自信がない方や、急いで処分したい方には不向きな方法です。

メリット デメリット
・売れば収益になる

・高値で売れる可能性あり

・出品や発送に手間がかかる

・個人情報のリスクがある

中古買取業者に売却

査定から買取まで専門業者が対応してくれるのが中古買取業者の利用です。GEO、TSUTAYA、ブックオフなどの大手チェーン店や、タブレット専門の買取業者が全国で営業しています。

店舗持ち込み、宅配買取、出張買取など複数の方法から選択でき、専門スタッフによる適正査定が受けられます。多くの業者ではデータ消去サービスも提供されており、個人情報の心配なく売却できるでしょう。ただし、古い機種や故障したタブレットは買取価格が低くなる、または買取不可となる場合があります。

買取相場は発売からの年数、機種、状態によって大きく変動するため、複数の業者で査定を受けることをおすすめします。買取不可の場合でも無料で引き取り処分してくれるケースがあるため、まずは相談してみましょう。

メリット デメリット
・即時現金化できる(店舗買取・宅配買取)

・故障品でも買取対象になることがある

・専門スタッフが対応してくれる安心感

・査定額が思ったより低い場合がある

・査定・発送・受取などの手続きが必要

・店舗によって対応品質に差がある

不用品回収業者に依頼

他の不用品とまとめて処分したい場合に便利なのが不用品回収業者です。引っ越しや大掃除のタイミングで、家具や家電と一緒にタブレットも処分できます。

自宅まで回収に来てくれるため手間がかからず、重い物や大量の不用品も一度に処分できるのがメリットです。ただし、費用は3,000円〜と他の方法と比較して高額になります。また、無許可の悪徳業者による不法投棄や高額請求のトラブルも報告されているため、一般廃棄物収集運搬許可を持つ業者を選ぶことが重要です。

信頼できる業者を選ぶポイントとして、明確な料金体系、許可証の提示、口コミや評判の確認、複数業者での見積もり比較などが挙げられます。データ消去サービスの有無についても、事前に必ず確認してください。

メリット デメリット
・自宅まで回収に来てくれる

・他の不要品と一緒に処分できる

・費用がかかる

・悪質業者に注意が必要

状態別・目的別!最適なタブレットの捨て方ガイド

タブレットの状態や処分時の優先事項によって、最適な処分方法は大きく変わります。タブレットが故障している場合や、費用を一切かけたくない場合、個人情報の漏洩を絶対に防ぎたい場合など、具体的な状況に応じた最良の選択肢を詳しく解説します。

あなたのタブレットの状態と目的に合わせて、最も適した処分方法を見つけてください。

故障・破損したタブレットを処分したい場合

故障したタブレットは通常の回収ルートでは断られることがあるものの、故障の程度によっては処分可能な方法がいくつかあります。たとえば画面割れや軽微な故障の場合、多くの宅配回収サービスや家電量販店で受け入れ可能です。

特に国認定の宅配回収業者では、故障したタブレットも回収対象としており、適切なリサイクル処理が行われます。ただし、データ消去については物理的な破壊が必要となる場合があるため、専門業者への相談をおすすめします。

特に注意が必要なのがバッテリーの膨張です。リチウムイオンバッテリーが膨張している場合は発火や爆発の危険性があるため、絶対に圧迫したり穴を開けたりしてはいけません。このような状態のタブレットは、自治体の危険物回収やバッテリー処理に対応した専門業者に相談してください。メーカーのサポートセンターに連絡すると、安全な処分方法を案内してもらえます。

水没や重度の破損で起動しないタブレットでも、内部のストレージからデータが復元される可能性があります。データセキュリティを重視する場合は、物理破壊サービスを提供する業者を選択し、証明書の発行を依頼することで安心して処分できます。

故障・破損内容 捨て方
画面割れ、軽微な故障 宅配回収サービス
家電量販店
バッテリーの膨張 自治体の危険物回収
バッテリー処理専門業者
水没、重度の故障 物理破壊サービス提供業者

費用をかけずにタブレットを処分したい場合

完全無料でタブレットを処分する方法はいくつか存在します。最も手軽なのは自治体の小型家電回収ボックスの利用で、全国のほとんどの自治体で無料回収が実施されています。

宅配回収サービスでも、パソコンと同梱することで無料になる業者があります。また、家電量販店の回収サービスも、多くの店舗で持ち込み回収を無料で実施しています。新製品購入の予定がなくても回収のみのサービスを利用できる場合が多いため、最寄りの店舗に確認してみましょう。

ポイント

さらに費用を抑えたい場合は、売却も検討してください。古い機種でも数百円〜数千円の買取価格がつく場合があり、処分費用どころか収益を得られる可能性があります。複数の買取業者で査定を受け、最も条件の良い業者を選択しましょう。

個人情報漏洩を徹底的に防ぎたい場合

データセキュリティを最重要視する場合は、確実なデータ消去サービスを提供する業者を選択することが不可欠です。一般的な初期化では専門技術により復元される可能性があるため、より強固なセキュリティ対策が必要になります。

最も安全な方法は、メーカー公式の回収サービスを利用することです。Apple、Microsoft、ASUSなどの主要メーカーでは、データ消去を含む適切な処理手順が確立されており、処理完了の証明書も発行されます。費用は他の方法より高額になりますが、企業の機密情報や重要な個人データが保存されている場合には、最も信頼できる選択肢です。

宅配回収サービスでは、データ完全消去オプションを提供している業者を選択してください。また、物理的破壊サービスを利用する方法もあります。ストレージ部分を物理的に破壊することで、データの復元を完全に不可能にします。一部の専門業者では、依頼者の立ち会いのもとで破壊作業を行い、破壊完了の証明書を発行するサービスも提供しています。法人や医療機関など、特に高いセキュリティレベルが求められる場合におすすめの方法です。

タブレットを処分する前に!必須の準備と確認事項

タブレットを処分する際、最も重要なのは個人情報の保護です。適切な準備を怠ると、写真や連絡先、クレジットカード情報などの大切なデータが第三者に漏洩するリスクがあります。

また、処分後に「あの写真を保存し忘れた」と後悔することも少なくありません。ここでは、安全で確実なタブレット処分のために必要な準備と確認事項を詳しく解説します。

必ずデータのバックアップを取る

タブレットを処分する前には必ずバックアップを取り、データの移行を完了させましょう。

クラウドサービスを活用したバックアップが最も手軽で確実な方法です。iOSデバイスなら「iCloud」、Androidデバイスであれば「Google Drive」を使用し、写真や動画、連絡先、アプリデータを自動的にバックアップできます。

iCloud・Google Driveでの手順

  1. 設定アプリを開く
  2. バックアップを選択する
  3. Wi-Fi環境でバックアップを実行する

パソコンへの直接バックアップも有効です。USBケーブルでタブレットとパソコンを接続し、重要なファイルを手動でコピーします。特に容量の大きい動画ファイルや、クラウドにアップロードしたくないプライベートなデータについては、この方法が適しています。外部ストレージ(SDカードやUSBメモリ)への保存も、複数のバックアップを作成する際に役立ちます。

タブレットのデータ初期化と完全消去を行う

単純な初期化だけでは、データは完全に消去されません。削除されたデータは、特殊なソフトウェアを使用すれば復元できる可能性があります。そのため、処分前には必ず「完全なデータ消去」を行う必要があります。

  • iOSデバイス(iPad)の場合
    「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。
  • Androidタブレットの場合
    「設定」→「システム」→「リセット」→「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を実行します。

ただし、これらの操作後も、データの痕跡は物理的に残っていることを理解しておきましょう。

より確実な方法として、専用のデータ消去ソフトウェアを使用するか、信頼できる業者に物理的な破壊を依頼することを推奨します。特に機密性の高いデータが保存されていた場合は、処分業者が提供する「データ完全消去サービス」を利用することで、安心して処分できます。

SIMカード・SDカードの抜き忘れに注意する

SIMカードやSDカードの抜き忘れに注意しましょう。タブレットに挿入されているSIMカードやSDカードの抜き忘れは、意外と多い見落としポイントです。これらのカードには、電話番号や通信契約の情報、写真や動画などの個人データが保存されており、抜き忘れると情報漏洩の原因となります。

SIMカードの抜き取りには、専用のピンまたはクリップを使用します。タブレットの側面にある小さな穴にピンを差し込み、SIMカードトレイを引き出してください。

SDカードについても同様に、カードスロットから丁寧に取り出します。抜き取ったカードは、物理的に破壊するか、専用のシュレッダーで裁断することで、データの復元を完全に防げます。

iPadの場合はアクティベーションロックを解除する

iPad(iOSデバイス)をお使いの場合、アクティベーションロックの解除が必要です。このロックが有効になったままでは、新しい所有者がデバイスを使用できず、売却や譲渡が困難になります。

アクティベーションロックを解除するには、処分前に以下の設定を行ってください。

  1. 設定アプリを選択する
  2. [自分の名前]をタップする
  3. 「探す」を選択する
  4. 「iPadを探す」をオフにする
  5. Apple IDのパスワードを入力して変更を確定する
  6. iPadを初期化して完了

また、Apple IDからのサインアウトも忘れずに行いましょう。「設定」→「自分の名前」→「サインアウト」を選択し、Apple IDとパスワードを入力して完了させます。

この手順を怠ると、処分後でも遠隔操作でデバイスをロックできてしまうため、必ず実行してください。

タブレットの捨て方に関するよくある疑問Q&A

タブレットの処分を検討する際、多くの方が抱く疑問や不安に対しての回答をQ&A形式でお答えします。バッテリー膨張の危険性や画面割れへの対応など、処分前に知っておくべき重要なポイントを解説します。

Q.バッテリーが膨張したタブレットはどう捨てるべきですか?

バッテリーが膨張したタブレットの場合、発火・爆発の危険性があるため専門機関への相談が必要です。 バッテリーの膨張は、リチウムイオンバッテリーの劣化により内部でガスが発生することで起こります。この状態のタブレットは非常に危険で、衝撃や圧迫により発火や爆発する可能性があります。

まず、膨張したタブレットは直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、金属製の容器には入れないでください。自治体の環境課や清掃事業所に電話で相談すると、危険物としての回収方法を案内してもらえます。多くの自治体では、月に数回の危険物回収日を設けており、専門的な処理が可能です。

メーカーのサポートセンターへの連絡も有効です。AppleやSamsungなどの主要メーカーでは、膨張バッテリーの安全な回収に対応しており、無償で回収してくれる場合があります。また、バッテリー専門の回収業者や、家電量販店の一部でも膨張バッテリーの処理に対応している店舗があるため、事前に電話で確認してから持ち込みましょう。

タブレットの背面が少しふくらんでる気がするんだけど、これって膨張かしら?

相談者

カタニャン

膨張の可能性が高いね…。ほかにも電源ボタンや音量ボタンが押しづらかったり、焦げたような臭いがしたりするケースがあるため、これらのサインを見逃さないで!

Q. 画面が割れていても買取や回収はしてもらえますか?

画面割れの程度によりますが、多くの回収業者で受け入れ可能です。 軽微な画面割れであれば、ほとんどの回収サービスで問題なく受け入れてもらえます。ただし、買取価格は大幅に下がる、または買取不可となる場合があるため、事前に査定を受けることをおすすめします。

回収方法ごとの画面割れへの対応は、以下を参考にしてください。

回収方法 画面割れタブレットの受け入れ状況
宅配回収サービス
自治体の回収ボックス
国認定業者
回収可能
中古買取業者 軽微であれば回収可能

宅配回収サービスや自治体回収では、画面が割れていても回収対象となります。リネットジャパンなどの国認定業者では、画面割れや軽微な故障があっても回収可能で、適切なリサイクル処理が行われます。ただし、ガラス片が飛散する可能性がある場合は、透明なテープで画面を保護してから梱包してください。

中古買取業者では、画面割れの程度により対応が異なります。タッチ操作が可能で、表示に問題がない軽微な割れであれば、減額査定での買取が期待できます。一方、液晶が見えない、タッチ操作ができないほどの重度の損傷では、買取不可となる場合が多いです。ただし、買取不可でも無料で引き取り処分してくれる業者もあります。

Q. 法人所有のタブレットの処分方法は個人と異なりますか?

法人向けには専門的なサービスがあり、データ消去証明書の発行が重要になります。 法人所有のタブレットには、顧客情報や機密データが保存されている場合が多く、個人の処分よりも厳格なセキュリティ対策が求められます。

多くの回収業者では、法人向けの専門サービスを提供しており、大量処分の対応や出張回収が可能です。また、処分台数が多い場合は、個別の料金設定や割引制度が適用される場合があります。

法人では、情報セキュリティポリシーや監査対応のため、適切にデータが処理されたことを証明する書類が必要になります。米国国防総省準拠の消去方式(DoD 5220.22-M)による完全消去と、その証明書発行に対応した業者を選択することが重要です。メーカー回収やIT資産処分専門業者では、こうした法人要件に完全対応したサービスを提供しています。

Q. データ消去証明書は発行してもらえますか?

多くの専門業者で発行可能ですが、事前確認と追加費用が必要な場合があります。 データ消去証明書は、個人情報保護法の遵守や、法人の監査対応において重要な書類となります。

回収方法ごとの発行状況は以下のとおりです。

回収方法 証明書の発行
宅配回収サービス オプションを追加することで発行可能
メーカー回収 発行可能
IT資産処分専門業者 発行可能(処理レポート等も発行可能)
家電量販店
自治体回収
発行不可なことが多い

宅配回収サービスでは、データ消去オプションを選択することで証明書の発行が可能です。証明書には、消去対象機器の詳細、消去方式、実施日時、担当者の署名などが記載され、法的な証明力を持ちます。

メーカー回収では、公式サポートによる信頼性の高い証明書が発行されます。Appleでは、法人向けのデータセキュリティサービスとして、デバイスの完全消去と証明書発行に対応しています。また、IT資産処分専門業者では、より詳細な処理レポートや、監査対応用の包括的な証明書類の発行も可能です。

家電量販店や自治体回収では、証明書の発行に対応していない場合が多いため、証明書が必要な場合は事前に確認が必要です。特に法人利用や、機密性の高いデータが保存されていた場合は、証明書発行対応の業者を選択することをおすすめします。

状況に合わせた最適なタブレットの捨て方を見つけよう

タブレットの処分方法は多様で、費用・手間・安全性のバランスを考慮した選択が重要です。費用を抑えたい場合は自治体回収や家電量販店の無料回収、データセキュリティを重視する場合はメーカー回収や専門業者のデータ消去サービス、収益を得たい場合は買取業者やフリマアプリの活用が最適です。

処分前の準備として、データバックアップと完全消去、SIMカード・SDカードの抜き取り、アクティベーションロックの解除は必須の作業です。特に個人情報の保護は、処分方法にかかわらず最優先で実施してください。

故障したタブレットや膨張バッテリーのような特殊な状態では、安全性を最優先に専門機関への相談が必要です。法人利用では、データ消去証明書の発行対応業者を選択し、適切な監査証跡を残すことが重要になります。

環境保護の観点からも、適切なリサイクル処理を行う認定業者の利用を推奨します。あなたのタブレットの状態と処分の目的に合わせて、この記事で紹介した方法から最適な選択肢を見つけて、安全で確実な処分を行いましょう。