機種変更したけど古いスマホがそのまま引き出しに眠っている、個人情報が心配でスマホの処分方法がわからない、と悩んでいませんか?
スマホの処分で最も重要なのは、データを完全に消去してから、自分に合った方法で処分することです。
この記事では、7つの処分方法や処分前に必ず行うべき5つの準備ステップを詳しく解説します。壊れたスマホの処分方法やスマホの処分に関するよくある質問にも触れるため、ぜひ参考にしてください。
1. スマホの処分方法7選!
ここでは、7つの処分方法それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。安全性重視・手軽さ重視・お得さ重視など、あなたの優先順位に合わせて最適な方法を選択しましょう。
処分方法 | 費用目安 | 手間度 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
キャリアショップ | 0円 | ⚪︎ | 個人情報の安全性を最優先したい |
自治体回収ボックス | 0円 | ⚪︎ | 手軽に処分したい |
家電量販店 | 0円 | ⚪︎ | 買い物のついでに処分したい |
買取業者 | 0円(収益あり) | △ | 早く現金化したい |
フリマアプリ | 0円(収益あり) | × | 高値で売却したい |
メーカー下取り | 0円 | △ | 新機種を購入予定 |
不用品回収業者 | 3,000円~ | ⚪︎ | 他の不用品とまとめて処分したい |
※手間 ⚪︎:手間がかからない、△:やや手間がかかる、×:手間がかかる
捨て方1:キャリアショップ(ドコモ・au・ソフトバンク)に持ち込む
個人情報の漏洩を避けたい方には、キャリアショップでの処分が最もおすすめです。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、大手キャリアのショップでは「モバイル・リサイクル・ネットワーク」に加盟しており、どのメーカー・キャリアの端末でも無料で回収してくれます。
最大の特徴は、店頭で専用の破壊機(ケータイパンチ)を使用し、目の前で物理的に穴を開けて破壊してくれることです。これにより、どのような復元技術を使ってもデータを取り出すことが不可能になります。処分の際は本人確認書類の提示が必要な場合もありますが、これも安全性を高めるための措置です。
デメリットとしては、店舗まで足を運ぶ必要があることと、混雑時は待ち時間が発生する可能性があることです。しかし、データ漏洩のリスクを完全にゼロにできる唯一の方法であり、特に仕事用のスマホや機密情報を扱っていた端末の処分には最適。事前予約ができる店舗もあるため、来店前に確認すると良いでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
物理破壊で100%データ漏洩を防げる | 店舗まで足を運ぶ必要がある |
専門スタッフが対応し安心 | 混雑時は待ち時間が発生 |
捨て方2:自治体の回収ボックスに投函する
時間や手間をかけずに処分したい方には、自治体の小型家電回収ボックスがおすすめです。2013年に施行された小型家電リサイクル法に基づき、多くの自治体が市役所・図書館・公民館・スーパーなどに専用の回収ボックスを設置しています。
利用方法は簡単で、データ消去済みのスマホを回収ボックスに投函するだけです。無料で利用でき、営業時間内であればいつでも投函可能です。回収されたスマホは認定事業者によって適正に処理され、レアメタルなどの有用金属がリサイクルされます。
回収ボックスの設置場所や投函可能なサイズは自治体により異なります。また、一度投函すると取り戻せないため、データ消去やSIMカードの取り外しは必ず事前に行ってください。物理的な破壊は行われないため、データ消去に不安がある方は他の方法を検討しましょう。お住まいの自治体のホームページで「小型家電回収」と検索すれば、設置場所を確認できます。
メリット | デメリット |
---|---|
24時間いつでも投函可能な場所も | 一度投函すると取り戻せない |
完全無料で処分できる | データ消去は自己責任 |
捨て方3:家電量販店の回収サービスを利用する
新しい家電製品の購入と同時にスマホを処分したい方には、家電量販店の回収サービスが便利です。ケーズデンキ・ヤマダ電機・エディオンなど、多くの大手家電量販店が環境保護の一環として無料回収を実施しています。
各店舗の対応は異なりますが、ケーズデンキでは全店舗で小型家電の無料回収を行っており、スマホも対象です。ヤマダ電機は一部店舗で回収ボックスを設置、エディオンは店舗により対応が異なります。事前に電話やウェブサイトで確認することをおすすめします。
メリットは、買い物のついでに処分できる手軽さと、店舗スタッフに直接手渡せる安心感です。デメリットとしては、すべての店舗で対応しているわけではないこと、データ消去は自己責任であることが挙げられます。
相談者
カタニャン
メリット | デメリット |
---|---|
無料で回収してもらえる | 全店舗対応ではない |
土日祝日も利用可能 | データ消去は自己責任 |
捨て方4:買取業者で売却する
まだ使えるスマホをお金に換えたい方には、買取業者の利用がおすすめです。ゲオ・ブックオフ・イオシスなどの店舗型買取から、ネットオフやリサイクルネットなどの宅配買取まで、多様な選択肢があります。
買取業者の最大のメリットは、データ消去を専門スタッフが再度行ってくれる点です。多くの業者が専用ソフトを使用した完全消去や、場合によっては物理破壊も実施しています。また、画面割れや水没などのジャンク品でも、部品取り用として買い取ってもらえる可能性があります。
買取価格は機種や状態により大きく異なりますが、iPhone12なら1万〜3万円、Android機種なら数千〜1万円程度が相場です。査定は無料で、その場で現金化できるのも魅力。ただし、ネットワーク利用制限が「×」の端末は買取不可となるため、事前確認が必要です。
メリット | デメリット |
---|---|
データ消去サービスあり | 買取価格が変動する |
ジャンク品でも買取可能 | 身分証明書が必要 |
捨て方5:フリマアプリで売却する
時間と手間をかけてでも高値で売却したい方には、メルカリ・ラクマ・PayPayフリマなどのフリマアプリがおすすめです。自分で価格を設定できるため、買取業者より高値で売れる可能性があります。
成功のコツは、商品説明を詳細に記載することです。機種名・容量・購入時期・使用状況・付属品の有無・ネットワーク利用制限の状況などを明記し、傷や不具合も正直に記載します。写真も複数角度から撮影し、状態を正確に伝えることが信頼獲得につながります。
最大のリスクは、データ消去の責任がすべて自分にあることです。また、購入者とのトラブル(商品の状態に関するクレームなど)や、配送中の破損リスクもあります。相場を調べて適正価格を設定し、追跡可能な配送方法を選ぶなど、慎重な対応が求められます。手間はかかりますが、人気機種なら買取業者の1.5〜2倍の価格で売れることもあるでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
買取業者より高値で売れる可能性 | データ消去は完全自己責任 |
付属品も別売り可能 | 出品・梱包・発送の手間がかかる |
捨て方6:メーカーの下取りプログラムを利用する
新しいスマホへの買い替えを検討している方には、メーカーの下取りプログラムが最適です。Apple Trade In・Samsung下取りプログラム・Google下取りプログラムなど、主要メーカーが実施しています。
Apple Trade Inを例にすると、iPhone12なら最大37,000円相当の下取り額となり、新製品の購入代金から割引またはApple Gift Cardで受け取れます。また、下取り対象外の古い機種でも、無料でリサイクル回収を実施。申し込みはオンラインまたはApple Storeで可能で、配送キットが送られてくるため自宅から発送できます。
データ移行サポートなども受けられるため、機械操作が苦手な方にもおすすめできる方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
メーカー直営で安心 | 同一メーカー購入が前提 |
データ移行サポートあり | 査定に時間がかかる場合も |
捨て方7:不用品回収業者に依頼する
引越しや遺品整理、大掃除などで大量の不用品が出る際に、スマホも含めてまとめて処分したい方には不用品回収業者が便利です。自宅まで回収に来てくれるため、重い家具や家電と一緒にスマホも処分できます。
主なメリットは、分別の手間がかからないことと、希望日時に合わせて回収してもらえることです。土日祝日や早朝・夜間でも対応可能な業者が多く、急な引越しなどにも対応できます。
カタニャン
料金体系は業者により異なりますが、軽トラック1台分で15,000〜30,000円程度が相場です。スマホ単体での依頼は基本料金(3,000〜5,000円)がかかるため割高になります。また、データ消去は完全に自己責任となるため、必ず事前に初期化を行ってください。
業者選びの際は、必ず「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持つ正規業者を選びましょう。無許可業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。自治体のホームページで許可業者一覧を確認するか、複数業者から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。
メリット | デメリット |
---|---|
自宅まで回収に来てくれる | スマホ単体では割高 |
他の不用品とまとめて処分可 | 悪質業者のリスクあり |
2. 【処分前に必須】安全にスマホを捨てるための準備5ステップ
スマホには写真・連絡先・決済情報など重要な個人情報が大量に保存されています。これらのデータを確実に保護・削除することが、安全な処分の第一歩です。ここでは、誰でも確実に実行できる5つの準備ステップを、順番に詳しく解説します。この手順を守れば、個人情報漏洩の心配なくスマホを手放せます。
ステップ1:大切なデータのバックアップを取る
スマホを処分する前に、まずは必要なデータのバックアップを取りましょう。後から「あのデータが必要だった」と後悔しないよう、写真・動画・連絡先・メモ・アプリのデータなどを確実に保存します。
iPhoneの場合(iCloud)
-
設定アプリを開く
-
[自分の名前] をタップ
-
iCloud → iCloudバックアップ を選択
-
「今すぐバックアップを作成」をタップ
-
Wi-Fi環境で自動バックアップ(5GBまで無料、追加は有料プラン)
Androidの場合(Googleアカウント)
- Googleアカウントで自動バックアップ
- 設定アプリを開く
- システム → バックアップ を選択
- 「今すぐバックアップ」をタップ
iPhoneでiCloudの容量が不足している場合は、PCを使った完全バックアップがおすすめです。WindowsならiTunes、Mac(macOS Catalina以降)ならFinderを利用すれば、写真やアプリのデータまでまとめて保存できます。
一方、AndroidではSDカード対応機種なら、大容量データを直接カードに移して保管できます。クラウド容量を気にせず、写真や動画を物理的に移行できるのが大きなメリットです。
バックアップ完了後は、新しい端末やPCで実際にデータが見られるか必ず確認してください。この確認作業を怠ると、取り返しのつかない事態になる可能性があります。
ステップ2:各種アカウントからログアウトする
バックアップが完了したら、端末に紐づいているすべてのアカウントからログアウトしましょう。これを忘れると、次の所有者があなたのアカウントにアクセスできる危険性があります。
必ずログアウトすべきアカウントは、以下のとおりです。
- Apple ID(iPhone)またはGoogleアカウント(Android)
- LINE・X・Instagram・FacebookなどのSNS
- Amazon・楽天・メルカリなどのショッピングアプリ
- ネットバンキング・証券アプリなどの金融系アプリ
- Netflix・Spotify・YouTubeなどのサブスクリプションサービス
特に注意が必要なのは電子マネーサービスです。おサイフケータイ・モバイルSuica・PayPay・楽天Edyなどは、残高の移行手続きを行った後、アプリ内で「機種変更」や「サービス削除」の操作が必要です。残高が残ったまま処分すると、そのお金は二度と取り戻せません。
LINEは特に慎重な対応が必要です。アカウント引き継ぎ設定をオンにし、新端末でログイン完了後に旧端末からログアウトするという手順を踏まないと、トーク履歴が消失する可能性があります。
ステップ3:SIMカード・SDカードを必ず抜き取る
スマホを処分する前に、SIMカードやSDカードを必ず抜き取ってください。SIMカードには電話番号、SDカードには写真や動画など大切な情報が保存されているため、そのまま捨てると情報漏洩のリスクがあります。
iPhoneや最近のAndroidは、側面の小さな穴にSIMピンを差し込んでトレイを引き出す方式です。SIMピンがなければペーパークリップや安全ピンでも代用できます。古いAndroidは背面カバーを外してバッテリー付近から取り出すタイプです。
SDカードは一部のAndroidに搭載されており、SIMトレイと一体型か別スロットか機種によって異なります。設定画面の「ストレージ」に「SDカード」と表示されれば装着中です。取り出す際は必ず「マウント解除」を行い、データ破損を防ぎましょう。
取り出したSIMカードは新しい端末で再利用するか、不要ならキャリアショップへ返却します。
カタニャン
ステップ4:スマホを「初期化」してデータを全消去する
すべての準備が整ったら、いよいよスマホの初期化(工場出荷時の状態に戻す)を行います。この作業により、端末内のすべてのデータが消去され、個人情報漏洩のリスクを大幅に減らせます。
iPhone初期化の手順
- 設定アプリを開く
- 「一般」を選択
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
- Apple IDのパスワードを入力
- 「iPhoneを消去」をタップ
- 確認画面で再度「iPhoneを消去」を選択 → 初期化開始
Android初期化の手順
- 設定アプリを開く
- 「システム」を選択
- 「リセットオプション」をタップ
- 「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を選択
- Googleアカウントのパスワードを入力
- 「すべて消去」をタップ
Androidの場合、機種により表記が異なります。「工場出荷状態に初期化」「端末をリセット」などの項目を探してください。
初期化には10〜30分程度かかります。途中で電源が切れると故障の原因になるため、必ず充電しながら行ってください。初期化完了後、初期設定画面が表示されれば成功です。
ステップ5:ネットワーク利用制限を確認する
スマホを売却する際は、必ず「ネットワーク利用制限」の有無を確認しましょう。制限がかかっている端末は、次の所有者が通信できなくなるため、売却できない可能性があります。制限の原因には、端末代金の分割払いが残っている場合や、不正に入手された端末である場合などが含まれます。
確認方法は以下のとおりです。
- 端末IMEI(製造番号)を確認:設定→端末情報または電話アプリで「*#06#」と入力
- 各キャリアの確認サイトにアクセス
・ドコモ:「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」
・au:「ネットワーク利用制限携帯電話機照会」
・ソフトバンク:「ネットワーク利用制限」 - IMEIを入力して判定結果を確認
判定結果が「○」なら問題なく売却可能、「△」は現在支払い中(将来×になる可能性あり)、「×」は利用制限中で売却不可となります。「△」の場合は、残債を完済してから売却するのがおすすめ。買取業者によっては「△」でも買取可能ですが、査定額が大幅に下がります。
3. 【ケース別】壊れたスマホの処分方法
画面が割れてしまったり、電源が入らなくなったりしたスマホの処分は特に悩ましい問題です。データ消去ができない状態での処分は個人情報漏洩のリスクが高まるため、通常とは異なる対処法が必要になります。ここでは、故障の状態に応じた安全な処分方法を詳しく解説します。
画面割れなどでタッチ操作ができない場合
画面が割れてタッチ操作ができないスマホでも、工夫次第で初期化が可能な場合があります。最も簡単な方法は、USB変換アダプタ(OTGケーブル)を使ってマウスを接続することです。AndroidスマホならUSB Type-CまたはmicroUSB端子に、iPhoneならLightning端子に接続できる変換アダプタが、家電量販店で1,000円程度で購入可能です。
マウス接続後は、画面は見えるがタッチできない状態でも、マウスカーソルで操作して設定画面から初期化を実行できます。また、パソコンに接続してiTunesやスマートスイッチなどの管理ソフトから初期化する方法もあります。
しかし、画面が真っ暗で何も見えない、マウスも認識しないといった場合は、自力での初期化は困難です。このような場合は、キャリアショップへ持ち込み、物理破壊による処分を依頼することが最も安全です。ドコモ・au・ソフトバンクなどのショップでは、データ消去ができない端末でも、専用の破壊機で目の前で穴を開けて物理的に使用不能にしてくれます。これなら、どのような復元技術を使ってもデータを取り出すことは不可能になります。
電源が入らず起動しない場合
電源が入らないスマホを安全に処分する最善の方法は、キャリアショップでの物理破壊です。データを消去できなくても、物理的に破壊することで情報漏洩のリスクを完全に防げます。キャリアショップなら、メーカーやキャリアを問わず無料で対応してくれるため、費用の心配も不要です。
ただし、バッテリーの完全放電が原因であれば、1時間以上充電することで復活する場合もあります。しかし、基板の故障などが原因なら、いくら充電しても起動することはありません。
一方、「壊れていてもお金に換えたい」という場合は、ジャンク品専門の買取業者という選択肢もあります。イオシス・じゃんぱら・ソフマップなどの専門業者は、画面割れや起動不能の端末でも部品取り用として買い取ってくれます。買取価格は正常品の10~30%程度と大幅に下がりますが、廃棄するよりは経済的です。
ジャンク品として売却する場合でも、データ漏洩のリスクは残ります。信頼できる業者を選び、「データ消去サービス」を提供している店舗を優先的に選ぶことが重要です。また、買取時に「データ消去証明書」の発行を依頼することで、より安心して売却できます。
4. スマホの処分に関するよくある質問
スマホの処分を検討する際、多くの方が同じような疑問を抱えています。ここでは、特に質問の多い「データの安全性」「付属品の扱い」「ガラケーとの違い」について、実用的な観点から詳しくお答えします。不安を解消して、安心してスマホを処分できるようになりましょう。
Q1. 初期化だけでデータ消去は本当に安全?
スマホの初期化だけでも、日常利用の範囲では十分安全にデータを消去できます。iPhoneやAndroidの最新OSでは、初期化時に暗号化データを解読不能にする仕組みがあり、通常の復元ソフトでは取り出せません。
ただし、100%の安全性を保証するものではありません。高度な技術を持つ専門業者なら、理論的には一部のデータを復元できる可能性があります。
カタニャン
そのため、絶対にデータを残したくない方にはキャリアショップでの物理破壊がおすすめ。目の前で専用機を使って穴を開けてもらえば、どのような技術でも復元不可能です。
また、売却を考えている場合は、買取業者の「データ完全消去サービス」を利用する方法もあります。専用ソフトで複数回の上書きを行い、より確実にデータを消去できます。
Q2. 充電器やケーブルなどの付属品はどうすればよい?
スマホの付属品の処分方法は、本体を「売却する」か「廃棄する」かによって大きく異なります。適切な判断をすることで、経済的なメリットを得たり、環境に配慮した処分が可能です。
売却する場合は、付属品の有無は査定額に大きく影響します。特に以下のアイテムは重要です。
- 純正充電器とケーブル(500〜1,000円の査定額アップ)
- イヤホン(未使用なら1,000〜2,000円の価値)
- 外箱と説明書(セットで500〜1,000円の査定額アップ)
- SIMピン(小さいですが意外と重要)
買取業者によっては「付属品完備」で査定額が10〜20%上昇することもあります。特にApple製品は付属品の価値が高く、未使用のEarPodsやLightningケーブルは単体でも売却可能です。
廃棄する場合は、自治体により分別ルールが異なります。一般的な処分方法は以下の通りです。
- 充電器(ACアダプタ):不燃ごみまたは小型家電リサイクル
- ケーブル類:不燃ごみ(金属を含むため)
- イヤホン:不燃ごみまたは小型家電リサイクル
- プラスチックケース:可燃ごみまたはプラスチックごみ
多くの家電量販店では、小型家電リサイクルボックスで無料回収も行っています。まだ使える付属品は、フリマアプリで単体販売することも可能です。
Q3. ガラケー(フィーチャーフォン)の処分方法も同じ?
ガラケーの処分方法は基本的にスマホと同じですが、いくつかの違いがあります。まず共通点として、キャリアショップでの回収物理破壊・自治体の小型家電回収・家電量販店での回収などは、スマホと全く同じように利用できます。
ガラケーは、データ消去の方法がスマホとは異なります。ガラケーの初期化は機種により操作が大きく異なるため、取扱説明書やメーカーサイトでの確認が必要です。一般的には「設定」→「セキュリティ」→「オールリセット」などの手順ですが、古い機種では個別にデータを削除する必要がある場合もあります。
また、ガラケーには以下の特徴もあります。
- SDカードスロットがない機種が多い(内蔵メモリのみ)
- 電池パックが取り外し可能(リサイクル時は分別が必要)
- 赤外線通信機能でのデータ移行が主流だった
買取市場では、ガラケーの需要は限定的ですが、「ガラホ」と呼ばれる4G対応フィーチャーフォンや、人気の折りたたみ式端末は意外と高値で取引されることもあります。キャリアショップでの処分は、スマホと同様に無料で安全に行えるため、最もおすすめの方法です。データ消去に不安がある場合は、やはり物理破壊が確実です。
スマホはデータを確実に守ってから正しく処分しよう
スマホには膨大な個人情報が保存されているため、処分時には「データを守る準備」と「目的に合った方法選び」が欠かせません。まずはバックアップ・初期化・SIMカードやSDカードの取り外しを徹底し、不正アクセスを防ぎましょう。
安全性を最優先するなら、キャリアショップでの物理破壊が最も安心。手軽さを求めるなら自治体の回収ボックス、お得さを重視するなら買取業者やフリマアプリの利用も選択肢です。壊れたスマホも、物理破壊を行えば情報漏洩の心配はありません。
正しい知識があれば難しくないので、状況に合った方法で個人情報を守りながら、環境にも配慮した処分を実現しましょう。