【完全ガイド】絨毯の捨て方7選！料金比較や無料で簡単な処分方法も解説

「大きくて重い絨毯、どうやって捨てればいいかわからない」「絨毯の捨て方で一番安い方法は？」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

実は、絨毯の処分方法は7種類もあり、自治体のルールも地域によって異なるため、正しい知識がないと思わぬトラブルや費用がかかることがあります。

この記事では、粗大ゴミや家庭ゴミとして捨てる基本的な方法から、不用品回収業者への依頼、売却・寄付といった選択肢まで、7種類の捨て方と費用を解説します。

【結論】絨毯の捨て方は7通り！

絨毯の捨て方には、大きく分けて7つの選択肢があります。それぞれにかかる費用や手間、適したシチュエーションが異なるため、ご自身の状況や優先順位に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。以下の比較表を参考に、ご自身に適した捨て方を確認してください。

※◎手間ゼロ、〇タイミングが合えば手間ゼロ、△運搬する必要あり、×切ったり梱包したりする必要あり

【状況別】あなたにぴったりの捨て方はこれ！

絨毯の処分は「安さ」「手軽さ」「スピード」など、重視するポイントによって選ぶべき方法が異なります。

• 一番安く捨てたいなら：「①粗大ゴミ」または「②小さく切って家庭ゴミ」のいずれかが適しています。特に切って家庭ゴミとして出せば、費用は一切かかりません。
• 一番楽に捨てたいなら：「③不用品回収業者」を利用するのがベストです。電話一本で即日対応も可能で、搬出作業まで代行してもらえます。
• まだ使える綺麗な絨毯なら：「⑤売る」か「⑥寄付する」という選択肢もあります。メルカリやジモティーを活用すれば、処分費用どころか利益になる場合もあります。
• 引っ越しや買い換えのタイミングなら：状況によっては「④ 引越し業者への依頼」や「⑦ 購入店で引き取り」などの選択肢もあります。

このように、ご自身の目的に合わせて絨毯の処分方法を選ぶことで、費用や手間を最小限に抑え、スムーズに不要な絨毯を手放すことが可能になります。次章からは、それぞれの方法についてさらに詳しく解説していきます。

絨毯の安い捨て方は？

絨毯の処分で最も一般的かつ安価な方法は、自治体が定めるルールに従って捨てることです。具体的には「粗大ゴミ」として出すか、「小さく切って家庭ゴミ」にするかの2通りがあります。どちらも数百円〜無料で済む場合が多く、費用を抑えたい方に適した方法です。ただし、自治体によって分類やサイズの基準が異なるため、必ず事前にお住まいの自治体の公式サイトで確認することが重要です。

① 粗大ゴミとして処分する

絨毯を自治体の「粗大ゴミ」として出す方法は、最も一般的で安心な処分手段です。大きな絨毯やラグは通常、指定サイズを超えるため、家庭ゴミでは出せず粗大ゴミ扱いになります。

安い場合だと数百円で処分できるのが、もっとも大きなメリットです。その一方で、搬出作業が必要になるため多少の手間がかかってしまいます。粗大ゴミとして処分する際のメリット・デメリットはこちら。

粗大ゴミとして回収してもらうためには、以下の手順を踏む必要があります。

1. 予約をする
2. 手数料券を購入する
3. 処理券を絨毯に貼る
4. 指定の場所に搬出する

まずは市区町村の粗大ゴミ受付センター（電話・インターネット）で回収予約を行いましょう。収集日や搬出場所もこのときに案内されます。次に、コンビニや郵便局で「粗大ゴミ処理券」を購入します。絨毯の大きさや枚数に応じて料金が異なりますが、目安は400円〜1,000円程度です。

処理券には申込番号や名前を記入し、絨毯の見やすい位置にしっかり貼ります。あとは、回収日の朝に指定された場所へ絨毯を出すだけです。回収時間が明記されていない場合、朝8時までに出しておきましょう。

② 小さく切って家庭ゴミに出す

できるだけお金をかけずに絨毯を処分したい場合、小さく切って家庭ゴミとして出す方法があります。この方法なら処分費用は完全無料で済みます。ただし、自力でのカット作業が必要で、かなりの手間と体力がかかるため、慎重な判断が必要です。

カットして家庭ゴミに出す際のメリット・デメリットはこちら。

必要な道具と切り方のコツ

ご自身でカーペットをカットする場合、以下の道具を揃える必要があります。

• カーペット用カッター（大型のハサミでも可）
• 厚手の軍手
• マスク
• 養生シート

カーペットは繊維が厚く丈夫なため、通常のハサミでは切りにくいです。無理に力を込めるとケガに繋がる恐れがあるため、必ず専用のカッターや大型のハサミを用意しましょう。

また、ホコリや繊維の飛散対策としてマスクや養生シートを用意すると安全です。カットの際は、裏地の硬い部分（ゴムやフェルトなど）が最も切りづらいため、まず表地から切り込みを入れてから裏地を切ると効率的です。

出す際の注意点

絨毯を家庭ゴミとして出す際には、いくつか重要な注意点があります。

• 切り分けた絨毯のサイズを確認すること
• 絨毯の素材によってゴミの区分が異なること
• 一度に出せる家庭ゴミの量を確認すること

まず第一に、切り分けた絨毯のサイズが自治体の基準を下回っていることが絶対条件です。たとえば「一辺30cm未満」や「50cm未満」といった基準があり、これを超えると粗大ゴミ扱いとなり通常の収集では回収されません。

次に、絨毯の素材によってゴミの区分が異なる点にも注意が必要です。綿やウールなどの天然繊維でできた絨毯は「燃えるゴミ」として扱われることが多い一方で、ナイロンやポリエステル、あるいは裏地がゴム製の場合は「燃えないゴミ」として分類されることが一般的です。そのため、素材の確認と分別ルールの把握は必須です。

さらに、仮に小さく切って複数枚に分けたとしても、一度に出せる家庭ゴミの量に制限を設けている自治体もあります。ごみ袋の容量上限や、収集日ごとの持ち出し可能な量が決まっているケースがあるため、こうした地域特有のルールにも十分な配慮が求められます。すべてに共通して言えるのは、正しく処分するためには「お住まいの自治体のルールを事前に確認すること」がもっとも大切だということです。

手間がかからない絨毯の捨て方は？

「もう使わない絨毯をどうにかしたいけれど、できるだけ手間はかけたくない」「重くて運び出すのも大変」という方に向いているのが、業者に依頼する方法です。不用品回収業者や引越し業者を利用すれば、申し込みから搬出までほとんどの作業を代行してくれるため、忙しい方や高齢の方、単身者にも人気があります。

ただし、費用がかかる分、納得のいく業者選びが重要です。特に不用品回収業者を利用する場合は、悪質な業者とのトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。「信頼できる業者かどうか」という点を見極めることが、この方法を成功させるカギとなります。

③ 不用品回収業者に依頼する

とにかく楽に絨毯を処分したいという方には、不用品回収業者への依頼が最もおすすめです。この方法の最大の魅力は、電話やウェブ申し込みだけで、当日〜数日以内に回収に来てくれるスピード感と、搬出から運搬まですべて業者が対応してくれるという圧倒的な手軽さです。

回収対象は絨毯1枚からでも対応してくれる業者もありますし、家具や家電など、他の不用品もまとめて引き取ってもらえるため、大掃除や引越し前などに一気に処分したい方にも便利です。特にマンションやアパートの高層階に住んでいて、粗大ゴミの搬出が困難な方にとっては、最もストレスの少ない選択肢と言えるでしょう。

その他のメリット・デメリットはこちら。

不用品回収業者を利用する際に最も注意すべきなのは、業者の信頼性です。極端に料金が安かったり、「無料で回収します」と街中を巡回しているトラックなどに声をかけられて依頼してしまうと、後になって高額な料金を請求されたり、不法投棄に巻き込まれたりといったトラブルが起きる可能性があります。

こうした事態を避けるためには、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っているかどうかを必ず確認することが重要です。許可を持つ業者は、各自治体のルールに従って正規に営業しており、適正な処分ルートを確保しています。許可番号は通常、業者のホームページや名刺、パンフレットなどに記載されています。不明な場合は、電話で直接確認するか、自治体の環境課などに問い合わせると安心です。

④ 引越し業者に引き取ってもらう

もし絨毯の処分を検討しているタイミングが「引越し」と重なっているのであれば、引越し業者に引き取りを依頼するという手もあります。近年、多くの引越し業者が「不用品引き取りサービス」をオプションとして用意しており、絨毯もその対象になることが一般的です。重い荷物を運ぶプロにそのまま任せられるため、搬出の手間もなく、処分と引越しを一括で完了できるのがこの方法の最大のメリットです。

また、引越し業者へ依頼する場合、以下の3点に注意が必要です。

• 不用品回収サービスを提供している業者は限られている
• 引越しサービスとの併用が条件
• 法令に従って処分を行っているかどうか

まず、すべての引越し業者が不用品回収サービスを提供しているわけではないという点です。仮にサービスを提供していたとしても、引き取り対象となる不用品の範囲が限定されていたり、絨毯の大きさや状態によっては対応外とされるケースもあります。

また、多くの引越し業者では、回収作業のみの依頼は受け付けておらず、「引越しサービスを利用すること」が引き取りの前提条件となります。そのため、引越しを伴わない単なる処分目的での利用は基本的にできません。

さらに、引越し業者が提携している外部の回収業者が対応を行う場合、その業者が適正な許可を持ち、法令に従って処分を行っているかどうかも確認しておくと安心です。トラブル回避のためにも、見積もりの段階で処分の詳細や条件を明確にし、納得できるかどうかをしっかり判断しましょう。

捨てる以外に方法はある？

不要になった絨毯でも、状態が良好であれば「ゴミ」として処分するのではなく、他人にとって有用な「再利用資源」として活用できる可能性があります。売却や寄付といった選択肢を検討すれば、処分費用をかけずに済むどころか、思わぬ収入を得たり、社会貢献につながるケースもあります。

⑤ フリマアプリやリサイクルショップで売る

絨毯がまだ比較的新しく、目立つ汚れや破れがない場合には、フリマアプリやリサイクルショップでの売却を検討する価値があります。特にブランド品の絨毯や、手織り・ウール素材の高品質なものは、需要があるため買い手が付きやすい傾向にあります。一般的な中古品でも、サイズやデザインが流行に合っていれば一定のニーズがあります。

最近では、「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリを使えば、個人でも簡単に出品できます。写真を数枚撮影し、サイズ・素材・使用期間・目立つ汚れの有無などを丁寧に記載すれば、比較的すぐに売れることもあります。

一方、リサイクルショップでの買取を希望する場合は、事前に電話で取り扱いの可否を確認しておくのがおすすめです。店舗によっては、絨毯類の取り扱い自体がないところや、衛生面を理由に買取を断られることもあります。それぞれのメリット・デメリットはこちら。

フリマアプリで出品する際は、購入者とのトラブルを避けるためにも状態を正確に記載し、写真はできるだけ多方向から撮影することが大切です。特に、ほつれ・シミ・ペットの毛などがある場合は必ず明記しましょう。配送事故を防ぐために、梱包には十分注意し、配送方法（宅急便・大型配送など）の確認も忘れないようにしてください。

⑥ NPO法人などに寄付する

まだ使える絨毯を「誰かの役に立てたい」と考える方には、寄付という形での手放し方もあります。近年では、NPO法人や福祉団体、動物保護施設などが、状態の良い絨毯やラグの寄付を受け付けているケースがあり、不要なものが社会貢献につながる方法として注目されています。

たとえば、保護犬・保護猫の施設では、動物の寝床やケージ内の敷物として絨毯が重宝されることがあります。また、災害被災地への支援物資として受け入れを行っている団体も存在し、清潔な状態であれば再利用される可能性があります。

寄付という方法は、金銭的な見返りこそありませんが、「まだ使えるものを無駄にしない」「困っている人や動物の役に立つ」という大きな意義があります。処分に迷ったとき、社会貢献という観点から寄付を選ぶのも、有意義な選択肢のひとつです。

• クリーニング済みか
• ペットのにおいがしないか
• 破損や汚れがないか
• サイズや枚数は範囲内か

一部の団体では、受け入れを常時行っていない場合もあります。寄付の受付期間や現在の受け入れ状況を、必ず公式サイトや問い合わせ窓口で確認し、了承を得てから発送するようにしてください。無断で送付すると受け取り拒否やトラブルにつながる可能性があるため、ルールを厳守することが求められます。

⑦ ニトリなどの販売店で引き取ってもらう

家具やインテリア用品を扱う大手販売店の中には、商品を購入する際に不要になった同種・同容量の品を引き取ってくれるサービスを提供している店舗があります。代表的な例がニトリです。ニトリでは、絨毯やカーペットなどの敷物類を新たに購入した際に、古い絨毯を引き取ってくれるオプションが用意されています。

料金については、無料で引き取ってくれる場合もありますが、有料オプションとして別途費用が発生することもあります。たとえば、ニトリでは配送と同時に回収する形となるため、引き取り料金として数百円〜4,000円前後がかかるケースがあるとされています。配送料とセットになっている場合もあるため、購入時のカート内で金額を確認しておくと安心です。

購入店の引き取りサービスを利用する際に注意すべきなのは、以下の3点です。

1. 新品購入とのセット利用であること
2. 同数量・同種のみ対象であること
3. 料金が発生する場合があること

これらの条件に合致しない場合は、引き取りサービスが利用できないか、または想定以上の費用がかかることがあります。

また、引き取り時には古い絨毯をあらかじめ搬出できる状態にしておく必要があります。配送員が家具などを動かして絨毯を取り出す対応までは行わない場合が多いため、自宅内での事前準備も怠らないようにしましょう。

絨毯の捨て方に関するQ&A

ここでは、相談者が絨毯の処分について抱きがちな細かい疑問を取り上げてお答えします。ホットカーペットやオフィスのタイルカーペット、賃貸物件に備え付けられていた絨毯など、少し特殊なケースについても網羅的に解説します。この記事を読めば、もう「どう捨てればいいの？」と迷うことはありません。

Q1. ホットカーペットや電気カーペットの捨て方は？

基本的には、多くの自治体で「粗大ゴミ」として扱われるのが一般的です。サイズが大きく、電気部品が含まれているため、通常の可燃ゴミには分類されません。収集の際は、通常のカーペットと同様に粗大ゴミ処理券を購入し、事前に回収予約を行う必要があります。

一方で、自治体によってはホットカーペットを「小型家電リサイクル法」の対象品目として扱っているケースもあります。この場合、家電リサイクルボックスへの持ち込みが可能だったり、指定回収日に小型家電として出せる地域も存在します。

このように、処分方法は自治体ごとに異なる可能性があるため、ホットカーペット・電気カーペットを処分する際は、お住まいの自治体のホームページで「家電リサイクル対象かどうか」「粗大ゴミ扱いかどうか」を必ず確認するようにしましょう。

Q2. 会社で使っていたタイルカーペットはどう捨てる？

オフィスの模様替えや原状回復のために剥がしたタイルカーペットは、たとえ一般的な素材であっても、自治体の家庭ゴミ収集ルートでは回収されません。なぜなら、事業活動で発生したゴミは「産業廃棄物」として扱われるため、家庭ゴミとして出すことはできないからです。

処理にかかる費用は業者によって異なりますが、処分量が多い場合には見積もりが必要となるのが一般的です。中には、タイルカーペットを再利用・リサイクルする事業者も存在しているため、資源活用の観点からそうした業者を選ぶのもひとつの方法です。

いずれにしても、「事業活動で出たゴミは産廃扱い」となることを理解し、無断で家庭ゴミとして出さないよう注意が必要です。不適切な処理は法令違反となるおそれがあるため、必ず正規の業者を通じて処分しましょう。

Q3. 賃貸物件に元から敷いてあった絨毯は？

賃貸住宅に入居したときから備え付けられていた絨毯（カーペット）は、「前の住人の残置物なのか」「大家さんが用意した備品なのか」によって、処分の可否が変わります。多くの場合、こうした絨毯は賃貸物件の設備の一部、または共有備品と見なされるため、借主の判断で勝手に処分することは避けるべきです。

特に、契約書に「原状回復義務」が明記されている場合、絨毯を処分してしまうと退去時にトラブルになる可能性があります。仮に古くて汚れていたとしても、「破損・紛失扱い」とされてしまうリスクもあるため注意が必要です。

絨毯が明らかに使い物にならない状態で、どうしても処分したい場合には、まずは大家さんや管理会社に相談し、処分の許可を得ることが前提となります。許可が下りた場合でも、処分方法（粗大ゴミか業者依頼か）について指示を受けることが多いため、勝手に判断せず、指示に従うようにしましょう。

自分に合った捨て方で絨毯を正しく処分しよう

絨毯の処分方法には、粗大ゴミや家庭ゴミとして出す方法、不用品回収業者への依頼、売却・寄付、購入店での引き取りなど複数の選択肢があります。費用や手間、絨毯の状態に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。中でも重要なのは、お住まいの自治体のルールを必ず確認すること。正しい情報をもとに、安心・確実に処分を進めましょう。