「古い腕時計、どうやって捨てればいいの?」「電池はそのままで大丈夫?」「ブランド時計は売れるのかな?」と処分方法に迷っている方は多いのではないでしょうか。
実は、時計を捨てる手段は7つあり、サイズや材質ごとに判断が必要です。ベストな方法を選べば、安心してかつ無駄なく処分できます。
この記事では、時計の7つの処分方法や費用・手間を詳しく解説します。電池の正しい処分方法やよくある質問についても触れるため、ぜひ参考にしてください。
1.時計の捨て方7選!あなたに最適な時計の捨て方は?
時計の処分方法は主に7つあります。自分の状況に合った最適な方法を選ぶことが重要です。ここでは、各処分方法の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
処分方法 | 費用の目安 | 手間 | おすすめな人 |
自治体の可燃・不燃ゴミ | 0円(指定袋のみ) | ⚪︎ | お金をかけずに処分したい |
自治体の粗大ゴミ | 200〜1,000円程度 | △ | 大型の時計を持っている |
小型家電リサイクルボックス | 0円 | △ | 環境に配慮したい |
リサイクルショップ | 0円(収益あり) | △ | 状態の良い時計を持っている |
フリマアプリ | 0円(収益あり) | × | 少しでも高く売りたい |
譲渡・寄付 | 0円 | △ | 社会貢献に興味がある |
不用品回収業者 | 数千円〜 | ⚪︎ | まとめて不用品を処分したい |
※手間 ⚪︎:手間がかからない、△:やや手間がかかる、×:手間がかかる
捨て方1:自治体の可燃・不燃ゴミとして出す
小型の時計は、自治体の可燃ゴミまたは不燃ゴミとして処分するのが最も一般的な方法です。時計の材質によって分別方法が変わるため、まずはどの素材が使われているかを確認しましょう。
一般的に、以下のような分別がされています。
- 金属製の時計: 可燃ゴミ
- プラスチックや木製の時計: 可燃ゴミ
- 複数素材が混ざったもの: 不燃ゴミ(自治体による)
材質が複雑なものや分解できないものは「不燃ゴミ」として統一されているケースも少なくありません。例えば、金属製の置き時計が「可燃ゴミ」に分類される地域もあれば、「小型家電リサイクル対象」として別の扱いになる地域もあります。
時計の処分ルールは自治体によって異なるため、必ずお住まいの市区町村のゴミ出しルールを確認することが必要です。自治体の公式ウェブサイトや「ゴミ出しカレンダー」で確認できるほか、最近では「ゴミ分別アプリ」を提供している自治体も増えており、品目名を入力するだけで分類が分かります。
カタニャン
メリット | デメリット |
無料で手軽に処分できる | 材質の判断が難しい場合がある |
ゴミ収集日に出せる | 電池を外さないと収集不可になる場合あり |
捨て方2:自治体の粗大ゴミとして出す
大型の時計や重量のある据え置き型時計は、自治体の粗大ゴミとして処分できます。長辺が30~50cm以上ある時計が対象になることが多く、装飾性の高い置き時計・掛け時計なども含まれます。費用は200〜1,000円程度が一般的です。
粗大ゴミとして処分する際の流れは、おおむね以下のとおりです。
- 自治体の粗大ゴミ受付センターへ申し込む
- 指定された料金分の粗大ゴミ処理券を購入する
- 時計に処理券を貼り、指定日の朝に指定の場所へ出す
粗大ゴミは事前予約制であることがほとんどで、突然出すことはできません。引っ越しや大掃除などのタイミングでは早めに申し込むようにしましょう。また、材質やサイズに応じて分別が異なるため、事前のルール確認が不可欠です。
メリット | デメリット |
自治体サービスなので安心感がある | 費用がかかる |
大型の時計も確実に処分できる | 申し込みや搬出に手間がかかる |
捨て方3:小型家電リサイクルボックスへ入れる
時計の中でも電池式や電子機能付きのものは、小型家電リサイクルボックスで回収できます。この制度は「小型家電リサイクル法」に基づき、使用済み家電から金属や部品を再利用するために全国の多くの自治体が実施しているものです。
小型家電リサイクルボックスは、次のような場所に設置されていることが多くあります。
- 区役所・市役所などの公共施設
- 家電量販店(ビックカメラ、ヤマダ電機など)
- 一部のコンビニやスーパー
利用時の注意点として、投入前に必ず電池を外す、投入可能なサイズを守ることが挙げられます。掛け時計や大型の目覚まし時計などは対象外になる場合があるため、投入口の大きさも事前に確認しましょう。
カタニャン
メリット | デメリット |
無料で処分できる | 対象サイズや種類に制限がある |
リサイクルに貢献できる | 設置場所まで持参する必要がある |
捨て方4:買取業者やリサイクルショップで売却する
ブランド品や状態の良い時計は、買取業者やリサイクルショップで売却するのが最も効率的です。特にロレックス・オメガ・カシオのG-SHOCKなど人気ブランドは中古市場で需要が高く、思わぬ高値がつくこともあります。
専門の時計買取店では、リサイクルショップ以上の価格で買い取ってもらえる場合もあります。壊れた時計でもパーツ利用の需要があるため、処分前に査定してもらうのがおすすめです。
査定額を上げるポイントは、箱・保証書・取扱説明書など付属品を揃えること。また、査定前に軽く拭き掃除をして見た目を整えるだけでも印象が良くなります。さらに、出張買取や宅配買取に対応している店舗も多いため、複数の業者で相見積もりを取るとより好条件で売却できます。
メリット | デメリット |
状態が良ければ高価買取が狙える | 買取価格にバラつきがある |
その場で現金化できる | 一部の業者ではブランド品以外は査定不可 |
捨て方5:フリマアプリやオークションで売却する
自分で売却を進めたい、少しでも高く売りたい方には、フリマアプリやオークションサイトで売却するのがおすすめです。買取店よりも高い価格で売れる可能性があります。動作確認済みの時計はもちろん、ジャンク品として壊れた時計でも需要があるケースが多いです。
自分で価格を設定できるため、価値のある時計は特に高額での販売も狙えます。ただし、出品や発送、購入者対応などに時間と手間がかかるのがデメリットです。
出品時には、商品の状態(動作の有無・キズ・汚れなど)を正直かつ詳しく記載することがトラブル回避のカギ。また、写真は複数枚を明るい場所で撮影し、できるだけ実物に近い色合いと状態が伝わるように心がけましょう。
カタニャン
メリット | デメリット |
高値で売れる可能性がある | 出品や発送の手間がかかる |
壊れていても売れる場合がある | トラブル時は自己対応が必要 |
捨て方6:譲渡・寄付する
まだ使える時計なら、友人や知人への譲渡、支援団体への寄付も検討してみてください。使ってくれる人がいれば、処分費用もかからず有効活用できます。
時計の寄付を受け付けている団体は、「不要品 寄付 時計」などでネット検索すると簡単に見つけられます。寄付先によっては「動作品のみ」「美品のみ」などの条件がある場合や送料が自己負担になるケースもあるため、事前に問い合わせておくと安心です。
メリット | デメリット |
社会貢献につながる | 寄付先の条件に合わない場合もある |
無料で処分できる | 送料が発生する場合がある |
捨て方7:不用品回収業者に依頼する
手間をかけずに時計をまとめて処分したい場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。家具・家電・衣類などと一緒に不要な時計もまとめて処分できます。自宅まで来てくれるため梱包・運搬の手間も不要です。
費用はかかりますが、特に大型の時計や壊れているものが複数ある場合は、短時間で一気に片付く方法として人気があります。急ぎの場合は当日・翌日の対応をしてくれる業者もあり、引っ越しや大掃除の際に便利です。
不用品回収業者を選ぶ際には、「一般廃棄物収集運搬業許可」や「古物商許可」などの資格を持つ正規業者かどうかを必ず確認してください。また、業者によって費用が大きく違うため、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
メリット | デメリット |
手間がかからない | 費用がかかる(数千〜数万円) |
他の不用品とまとめて処分できる | 悪質業者に依頼するとトラブルになりやすい |
希望日時に回収してもらえる | リサイクルや買取よりお金にならない |
2.内蔵されている電池の正しい捨て方
時計の電池は必ず取り外して、専用の回収ボックスで処分することが鉄則です。電池をそのままゴミとして出すと、液漏れや発火などの危険があります。特にリチウム電池は火災事故を引き起こすリスクが高いため、適切な処分が必要不可欠です。
電池を外す際は、時計の種類によって方法が異なります。腕時計や目覚まし時計の裏蓋は、ネジ式やはめ込み式など構造がさまざまで、小さなドライバーが必要になる場合もあります。
カタニャン
取り外した電池は、種類に応じて以下の場所で処分します。
電池の種類 | 処分方法 |
ボタン電池(SR・LRなど) | 回収協力店(電器店・スーパー等)へ |
乾電池(単三・単四など) | 自治体の電池回収ボックスへ |
リチウム電池(CR2032など) | 家電量販店や自治体の指定回収場所へ |
処分時のポイントとして、電池の端子部分をテープで絶縁すると安全性が高まります。決して可燃ゴミや不燃ゴミに混ぜず、必ず指定された回収場所に持参してください。
3.よくある時計の捨て方Q&A
時計と一口に言っても、スマートウォッチ、・アンティーク時計・掛け時計など、種類によって処分のポイントや注意点が大きく異なります。この章では、よく寄せられる具体的な疑問に対して、Q&A形式で詳しく解説していきます。
スマートウォッチの処分で気をつけることは?
スマートウォッチを処分する際は、個人情報の削除と小型家電リサイクルボックスなどへの投入が必須です。
従来の時計と異なり、スマートウォッチにはLINEの通知履歴・スケジュール・健康データ・ログイン情報など、個人を特定できるデータが保存されています。
処分前には必ず「初期化(工場出荷状態へのリセット)」と「スマートフォンとのペアリング解除」を行いましょう。例えば、Apple WatchはiPhoneと連携を解除後にデータ消去、Android系スマートウォッチは設定メニューからリセットが可能です。
スマートウォッチにはリチウムイオン電池が内蔵されています。一般ゴミに出すと発火や破裂の危険があるため、小型家電リサイクルボックスや家電量販店の回収窓口など、安全な回収方法を利用してください。
アンティーク時計や高価な時計の処分方法は?
アンティーク時計や高級ブランドの時計は、専門の買取業者やアンティーク時計専門店で査定を受けるのが最善です。
特に、ロレックス・オメガ・パテックフィリップ・グランドセイコーなどの人気ブランドは、中古市場でも高く評価されます。状態が良ければ数万円〜数十万円で取引されることも。見た目が古くても、製造年や希少性によってはコレクター需要があり、壊れていても修理用パーツとして価値が残る場合があります。
相談者
カタニャン
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電池部分が壊れていて取り外せない場合は?
掛け時計や目覚まし時計の電池が外せない場合は、無理にこじ開けず、専門家や公的な回収サービスに依頼するのが安全で確実です。
また、電池を付けたまま自治体のゴミに出すのは基本的にNGで、収集を断られることもあります。特に液漏れやリチウム電池の内蔵が疑われる場合、火災の危険性があるため要注意です。
主な対応方法は以下のとおりです。
- 時計専門店や修理業者に持ち込む
- 小型家電回収サービスを利用する(電池付きで回収可能な場合あり)
- 不用品回収業者に依頼する(費用はかかるが安全で確実)
安全面と処分ルールの両方を守るためにも、自分で無理に分解せず、適切なサービスを活用しましょう。
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時計は単に「捨てる」だけではなく、「売る」「譲る」「リサイクルする」といったさまざまな選択肢があり、状態や価値に応じて最適な方法を選ぶことが可能です。
処分の方法を間違えると、環境や安全へのリスクがあるだけでなく、使える時計を無駄にしてしまったり、本来得られるはずだった利益を逃してしまうこともあります。
だからこそ、正しい知識をもとに判断し、自分にとって最も納得できる処分方法を選ぶことが非常に重要です。安全かつ賢く、そして気持ちよく、あなたの時計を手放しましょう。