鏡の処分方法6選!全身鏡・割れた鏡の捨て方やお清めの仕方も解説

古くなった全身鏡や割れてしまった手鏡など、「鏡の処分方法がわからない」「サイズによって捨て方は違うの?」「縁起が悪そうで捨てにくい」と悩んでいませんか?

鏡の処分には、自治体のゴミ収集を利用する基本的な方法から不用品回収業者への依頼など6つの選択肢があり、あなたの状況に合った最適な方法を選べます。

この記事では、鏡の正しい捨て方や割れた鏡の安全な処分方法について解説します。風水が気になる場合のお清め方法、鏡の処分に関するよくある質問についても触れるため、ぜひ参考にしてください。

1. 鏡の処分方法6選!

鏡の処分は、サイズや状態によって方法が異なります。自治体のゴミとして出す基本的な方法から、売却や寄付まで6つの選択肢があります。割れていない鏡でも安全への配慮は必要です。ここでは、それぞれの方法のメリット・デメリットを含めて詳しく解説します。

処分方法 費用の目安 手間 こんな人におすすめ
自治体の不燃ゴミ 0円(袋代のみ) 小さな鏡を手軽に処分したい
自治体の粗大ゴミ 200〜1,000円 大きな鏡を確実に処分したい
リサイクルショップ 0円(収益あり) 状態の良い鏡を持っている
フリマアプリ 0円(収益あり) × 自分で価格を決めて売りたい
不用品回収業者 3,000~5,000円 ⚪︎ 他の不用品もまとめて処分したい
寄付・譲渡 0円 捨てずに誰かに使ってほしい

※手間 ⚪︎:手間がかからない、△:やや手間がかかる、×:手間がかかる

方法1:自治体の「不燃ゴミ」として出す

手鏡・コンパクトミラー・卓上鏡など、一辺が30cm未満の小さな鏡は、多くの自治体で「不燃ゴミ」として処分できます。地域によっては「陶器・ガラスゴミ」「埋め立てゴミ」といった名称の場合もあるため、必ずお住まいの自治体のルールを確認してください。

費用は基本的に無料です。月に2回程度の収集日に出すだけなので、最も手軽な処分方法といえるでしょう。

処分の手順は簡単です。鏡を新聞紙や厚手の紙で包みます。これは、運搬中に割れた場合の安全対策です。次に、自治体指定のゴミ袋に入れ、袋の外側に「キケン」「ワレモノ」「ガラス」などと大きく記載してください。この表示により、収集作業員の方が注意して扱うことができ、ケガのリスクを大幅に減らせます。

注意

鏡と一緒にプラスチックや木製のフレームがついている場合は、可能な限り分解して素材ごとに分別しましょう。フレームは「可燃ゴミ」や「プラスチックゴミ」として別途処分できる場合があります。

メリット デメリット
月数回の収集日に出すだけで簡単 サイズが30cm以上だと不可
費用は指定袋代のみ 即日処分できない
自治体の公式サービスなので安心 フレームを分解する手間がある

方法2:自治体の「粗大ゴミ」として出す

姿見・全身鏡・ドレッサーの鏡など、一辺が30cm以上(自治体によっては50cm以上)の大きな鏡は「粗大ゴミ」として処分する必要があります。粗大ゴミは事前申し込みが必要で、有料となりますが、確実に処分できる方法です。

処分の手順は以下のとおりです。

  1. 自治体の「粗大ゴミ受付センター」に電話またはインターネットで申し込む
  2. 収集日時と手数料を確認する
  3. コンビニエンスストアや指定販売店で「粗大ゴミ処理券」を購入して貼付する
  4. 指定された日時に指定場所へ出す

費用は自治体により異なりますが、一般的に200~1,000円程度です。ドレッサーなど家具と一体型の場合は、別料金になることもあります。

メリット デメリット
自治体の公式サービスなので安心 自分で搬出する必要がある
大きな鏡も確実に処分できる 収集までに1〜2週間待つことがある
手数料が比較的安い 料金がサイズや形状で変動する

方法3:リサイクルショップで売却する

状態の良い鏡は、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。特に需要が高いのは、アンティーク調の装飾鏡・有名インテリアブランドの鏡・デザイナーズ家具の鏡などです。

買取の流れは、まず電話で鏡の買取可否を確認しましょう。サイズ・ブランド・状態を伝えると、おおよその査定額を教えてもらえる場合もあります。

少しでも高く売るために、やっておいた方がいいことってあるかしら?

相談者

カタニャン

鏡面の汚れを拭き取り、できるだけきれいな状態にしておくと査定額がアップしやすいよ!

買取価格は、ノーブランドの姿見で500~2,000円、ブランド品なら5,000~20,000円程度が相場です。ただし、傷や曇りがある場合は買取不可となることも多いため、事前確認は必須です。

メリット デメリット
現金化できる 傷や曇りがあると買い取ってもらえない
ブランド品などは高値で売れやすい 車がないと持ち込みが困難

方法4:フリマアプリで売却する

メルカリ・ラクマ・PayPayフリマなどのフリマアプリを使えば、自分で価格を設定して鏡を売却できます。リサイクルショップで買取不可だった鏡でも、需要があれば売れる可能性もあります。

ポイント

出品する際は、詳細な商品説明と複数角度からの写真を掲載しましょう。サイズ・ブランド・使用期間・傷の有無などを正直に記載し、鏡面の状態がよくわかる写真を撮影します。価格設定は、同じような商品の相場を調査してから決めましょう。

最大の課題は梱包と発送です。鏡は割れ物のため、緩衝材で何重にも包み、さらに段ボールで挟むなど、厳重な梱包が必要です。送料も高額になりがちで、姿見サイズなら2,000~5,000円程度かかることもあります。

メリット デメリット
自分で価格設定できる 梱包と発送の手間が大きい
全国の購入希望者に販売できる 大型だと送料が高額になりやすい

方法5:不用品回収業者に依頼する

重くて運べないドレッサーや、引越しなどで他の不用品とまとめて処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が便利です。電話一本で自宅まで回収に来てくれるため、労力を大幅に削減できます。

依頼の流れは、まず複数の業者から見積もりを取ります。鏡のサイズ・個数・他の不用品の有無を伝えて料金を確認しましょう。料金体系は「品目別」と「トラック積み放題」があり、鏡単体なら3,000~5,000円、軽トラック積み放題なら15,000~30,000円が相場です。

業者選びの重要ポイントは、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っているかどうかです。無許可業者は不法投棄のリスクがあるため、必ず確認しましょう。また、見積もり時に追加料金の有無も確認することが大切です。

メリット デメリット
重い鏡でも運搬不要 他の方法に比べ費用が高額
即日対応可能な業者も多い 悪徳業者の場合は不法投棄のリスクがある

方法6:寄付・譲渡する

まだ十分に使える鏡は、捨てずに寄付や譲渡をするのも有効な選択肢です。社会貢献にもつながり、「もったいない」という気持ちを解消できる、環境に優しい方法です。

NPO法人や福祉施設への寄付は、発展途上国支援や被災地支援、施設の備品として活用されるケースがあります。手順は、まず電話やメールで受け入れ可能かを確認し、指定場所へ送付または持ち込みます。特に姿見など大型の鏡は需要が高く、歓迎されやすいのが特徴です。

一方で、知人や友人に譲渡するのも一つの選択肢です。引越しや新生活を始める人に声をかけたり、SNSで「鏡を譲ります」と投稿すれば、意外と希望者が見つかることも。直接手渡しができれば送料もかからず、相手に喜んでもらえるメリットもあります。

カタニャン

ただし、後々のトラブルを避けるために、傷や使用感については正直に伝えることが大切だよ。
メリット デメリット
鏡を有効活用できる 傷や割れがあると受け入れ不可
相手に喜ばれる 相手が見つかるまで時間がかかる

2. 割れた鏡の安全な処分方法

割れた鏡は鋭利なガラス片が危険なため、処分には細心の注意が必要です。自分自身はもちろん、収集作業員の安全を守るためにも、適切な準備と手順で進めましょう。

必要な準備と片付けの手順

  1. 軍手・靴・ほうきちりとり・ガムテープ・新聞紙・段ボール・赤油性ペンを用意する
  2. 子供やペットは別室に移動させる
  3. 大きな破片から順に新聞紙で包む
  4. 細かい破片はガムテープの粘着面で取り除く
  5. 掃除機の使用は厳禁(内部が傷つき、排気で破片が飛散する恐れあり)

 

梱包と処分の手順

  1. 破片を新聞紙5〜6枚でしっかり包む
  2. 段ボールで挟むか、箱に入れる
  3. ガムテープで固定して飛散を防ぐ
  4. 「キケン」「ガラス」「ワレモノ」と赤字で大きく表示する
  5. 自治体指定のゴミ袋に入れ、袋にも同様の表示を記入する

収集作業員は袋の中身を確認せずに作業します。そのため、危険表示を明確にしておくことが人命を守る大切な配慮です。

また、多くの自治体では「不燃ゴミ」扱いですが、地域によって異なる場合もあるため、必ず事前に自治体ルールを確認してください。このように段階を踏んで処理すれば、誰もケガをすることなく安全に割れた鏡を処分できます。

3. 【風水や縁起が気になる方向け】お清めの仕方

鏡の処分に踏み切れない理由の一つに、「縁起が悪いのではないか」という精神的な不安があります。ここでは、そのような不安を和らげ、心穏やかに鏡を手放すための方法をご紹介します。これらの方法は義務ではなく、あくまで気持ちを整理するための選択肢です。

自分でお清めする場合

鏡を処分する前に自分でお清めをすることで、長年お世話になった鏡への感謝を表せます。以下の方法は、特別な道具や知識がなくても、誰でも実践できる作法です。手順は以下のとおりです。

  1. 塩で清める
  2. 白い布や紙で包む
  3. 感謝の気持ちを伝える

塩は古くから浄化の力を持つとされており、鏡面にひとつまみ振りかけて拭き取ることで清めの儀式となります。白い布や和紙で覆うのは、鏡の力を封じるとともに敬意を示す行為です。そして最もシンプルで効果的なのが、「今までありがとう」と言葉で伝えることです。

これらの作法に必ず従わなければならないわけではありません。大切なのは、自分自身が納得して安心できる方法を選ぶこと。形式にとらわれず、心からの気持ちを込めて鏡を手放しましょう。

神社に依頼する場合

どうしても自分で処分することに抵抗を感じる場合は、神社に供養を依頼するという選択肢もあります。専門家である神職の方に任せることで、安心して鏡を手放せます。ただし、すべての神社が鏡の供養を受け付けているわけではありません。

カタニャン

必ず事前に電話で確認しよう!

一般的な供養の流れは、神社に鏡を持参し(郵送可の場合もあり)、神職の方が祝詞をあげて供養を行い、その後お焚き上げという形で鏡を天に還します。費用は「初穂料」として3,000~10,000円程度が相場です。のし袋に入れ、表書きは「初穂料」または「玉串料」とします。

神社での供養を選ぶメリットは、正式な儀式を受けられることと、精神的な負担から解放されることです。特に、長年大切に使ってきた鏡や、思い出のある鏡の場合は、この方法を選ぶことで心の整理がつきやすくなるでしょう。

4. 鏡の処分に関するよくある質問

鏡の処分について調べていると、多くの疑問が浮かんでくることでしょう。ここでは、特に問い合わせの多い項目について、具体的にお答えします。これらの質問と回答を参考に、ご自身の状況に合った適切な処分方法を見つけてください。

Q1. ドレッサー(鏡台)はどうやって処分するの?

ドレッサー(鏡台)の処分は、全体をひとつの「粗大ゴミ」として出すのが最も一般的で簡単な方法です。自治体の粗大ゴミ受付センターに連絡し、「ドレッサー」または「鏡台」として申し込めば処分できます。手数料の相場は800~2,000円程度です。

分解可能な場合は、鏡部分を「不燃ゴミ」や「粗大ゴミ」、木製部分を「可燃ゴミ」または「粗大ゴミ」としてパーツごとに出せます。ただし、解体には工具が必要でケガのリスクもあるため、一体のまま処分する方が安心です。

また、アンティーク調や有名家具ブランドのドレッサーなら、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性もあります。処分前に査定を受けてみるのも良い選択肢です。

Q2. 神棚の鏡の処分方法は?

神棚の鏡(神鏡・御神体)は必ず神社に相談してお還しするのが正しい方法です。通常の鏡とは異なり、神様の依り代として特別な意味を持つため、ゴミとして処分するのは適切ではありません。

処分の流れは、まず氏神神社やお札を授かった神社に連絡し、「神棚の鏡をお還ししたい」と相談します。神社では、神職による「魂抜き」の儀式を行い、その後お焚き上げによって鏡を天へとお還しします。費用は初穂料として5,000~10,000円程度が目安ですが、神社によって異なるため事前確認が必要です。

重要なのは、神棚の鏡は「処分」するのではなく「感謝を込めてお還しする」という考え方です。

カタニャン

長年守ってくれた御神体に失礼のないように、必ず神社に相談してから手放そう。

鏡はルールを守り安心して正しく処分しよう

鏡はルールを守って正しく処分すれば、安心して手放せます。基本は自治体のゴミ収集ですが、状態が良ければリサイクルショップやフリマアプリで売却、大型の鏡なら不用品回収業者を利用するのも一つの方法です。

割れた鏡の処分では、新聞紙や段ボールで厳重に包み、危険表示をするなど安全対策を徹底することも大切。また、風水や縁起を気にする場合は、塩で清めたり白い布で包んだり、感謝の言葉を添えることで気持ちを整理できます。どうしても不安な方は、神社での供養を選ぶと安心です。

この記事を参考に、自分の状況に最適な方法を選び、安全かつ安心して鏡を処分してください。すっきりとした気持ちで新しい生活を始められるはずです。