電子レンジの捨て方7選!費用を抑えて賢く処分する方法や注意点を解説

電子レンジ 捨て方

「電子レンジが故障したけど、どうやって捨てればいいの?」「処分費用はいくらかかる?」と困っている方は多いのではないでしょうか。

実は、電子レンジの捨て方にはいくつも方法があり、費用をできるだけ抑えたい人、手間をかけずにすぐ処分したい人、まだ使えるものを誰かに譲りたい人など、目的によって選ぶ方法が変わります。

この記事では、電子レンジの処分方法7つと処分する際の注意点について解説します。処分に関してのよくある質問についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

電子レンジの捨て方7選

電子レンジの捨て方は主に7通りあります。自治体のゴミ回収から家電量販店の引き取りサービス、譲渡・寄付まで、それぞれのニーズに合わせた最適な処分方法をご紹介します。

捨て方 費用相場 手間 おすすめする人
自治体の粗大ゴミとして出す 300円~1,500円程度 安く確実に処分したい人
自治体の不燃ゴミとして出す 無料 小型レンジを簡単に処分したい人
家電量販店の引き取りサービス 550円~2,200円程度(店舗により異なる) 買い替えと同時に処分したい人
不用品回収業者に依頼する 3,000円~ ⚪︎ 手間なくすぐ処分したい人
リサイクルショップで売却 0円(収益あり) 製造5年以内で動作品を売りたい人
フリマアプリ・ネットオークション 0円(収益あり) × 手間をかけてでも高値で売りたい人
譲渡・寄付する 0円 社会貢献や再利用を重視したい人

※手間:○=手間ゼロ・△=やや手間がかかる・×=手間がかかる

捨て方1:自治体の粗大ゴミとして出す

電子レンジを確実に安価で処分するなら、自治体の粗大ゴミ回収が最もおすすめです。自治体が責任を持って回収してくれる安心感があります。処分費用は300円~1,500円程度と安価です。

粗大ゴミ回収は申し込みが必要です。以下の手順で回収を申し込みましょう。

  1. 受付センターに電話またはインターネットで申し込む
  2. サイズや型番を伝えて処理手数料を確認する
  3. 粗大ゴミ処理券を購入し、レンジに貼り付ける
  4. 指定された収集日に指定場所へ運び出す

持ち込み処分を受け付けている自治体では、さらに費用を抑えることが可能です。直接ゴミ処理施設に持参すれば、収集処分より数百円程度安くなることもあります。即日処分もできるため急いでいる場合に有効です。

カタニャン

処理施設によっては予約が必要だよ。営業時間が決まっているから、事前にチェックしてね!
メリット デメリット
自治体運営で安心 運び出しの手間がかかる
確実に処分できる 事前手続きが必要

捨て方2:自治体の不燃ゴミとして出す

一部の自治体では、電子レンジを不燃ゴミとして処分が可能です。ただし、サイズ制限がある場合が多いので、不燃ゴミとして出せる電子レンジの大きさを、公式サイトやゴミ分別アプリなどで確認しておきましょう。

不燃ゴミなら、粗大ゴミのような申し込みが不要で費用もかかりません。

メリット デメリット
定期的な収集日に出すだけで完了 サイズや重量制限がある
自治体が回収するため安心・確実 指定場所まで運ぶ必要がある

捨て方3:家電量販店の引き取りサービスを利用する

新しい電子レンジの購入を検討している方には、家電量販店での下取り・引き取りサービスが最も便利です。買い替えと処分を同時に済ませられて便利です。

すべての店舗で対応しているわけではありませんが、大手家電量販店では電子レンジの回収サービスを実施しているケースが多く、新しく購入する際に確認してみると安心です。

回収方法は、店頭での回収または郵送が基本で、費用は有料となる場合がほとんどです。以下は一部店舗の回収費用の例です。

家電量販店の電子レンジ回収費用の例

  • エディオン:550円
  • ヤマダデンキ:1,100円
  • ビックカメラ:1,958円
  • ケーズデンキ:2,200円
  • ヨドバシカメラ:2,200円

注意

店舗によっては、自宅までスタッフが回収に来てくれるサービスがあります。ただし、この場合は回収費用とは別に出張費用が加算されることがあるため、事前に確認しておきましょう。

メリット デメリット
買い替えと同時に処分可能 買い替えが前提の場合が多い
専門知識のある店舗で安心 引き取り条件がある場合も

捨て方4:不用品回収業者に依頼する

手間をかけずに電子レンジを処分したいなら、不用品回収業者への依頼もおすすめです。自宅まで回収に来てもらえるため運搬の手間がなく、他の不用品もまとめて処分できます。

即日対応可能な業者も多く、急いで処分したい場合に便利です。費用は3,000円程度〜と高めですが、時間と労力を大幅に節約できます。

注意

依頼する際は、業者が一般廃棄物収集運搬業許可を取得しているかを必ず確認してください。許可がない業者は違法営業の可能性があり、不法投棄や高額請求のトラブルに巻き込まれるリスクがあります。許可番号は業者のホームページなどで確認できます。

カタニャン

料金が明確かどうかも、重要なポイントだよ!追加料金の有無や作業内容について契約前に詳しく説明してくれる業者を選ぼう!

複数の業者から見積もりを取って料金とサービス内容を比較することも、失敗を避けるために重要です。

メリット デメリット
自宅まで回収に来てくれる 費用が比較的高い
即日対応可能な業者も多い 悪質業者に注意が必要

捨て方5:リサイクルショップで売却する

製造から5年以内で動作良好な電子レンジなら、リサイクルショップや買取専門店で売却して収入を得られる可能性があります。お得に電子レンジを手放したい方におすすめの方法です。特に、パナソニック・シャープ・東芝などの大手メーカー製品は査定が有利になる傾向があります。

査定に持ち込むのは、電子レンジ本体だけでいいのかな…?

相談者

カタニャン

付属品の有無も査定に大きく影響するよ。取扱説明書・天板などがあれば一緒に持ち込もう!

また、買取方法は店頭買取・出張買取・宅配買取の3種類があります。店頭買取は即日現金化でき、出張買取は運搬不要ですが出張費用がかかる場合があります。宅配買取は全国対応で梱包して送るだけの手軽さが魅力です。

メリット デメリット
売却収入が得られる 手間がかかる
環境にやさしいリユース 買取不可の場合もある

捨て方6:フリマアプリ・ネットオークションで売却する

リサイクルショップより高値での売却を狙うなら、フリマアプリ・ネットオークションがおすすめです。ただし、出品から発送まで全て自分で行う必要があり、梱包や配送の手間、トラブルリスクを考慮して選択する必要があります。

出品時は商品の状態を詳細かつ正直に記載することが重要です。製造年・メーカー・型番・サイズ・付属品の有無・動作確認結果・傷や汚れの程度などを具体的に説明し、複数の角度からの写真を掲載してください。特に傷や汚れがある部分は必ず撮影して掲載しましょう。

また、電子レンジは精密機器のため、緩衝材を十分に使用して運送中の破損を防ぐ配慮が必要です。

カタニャン

大型商品で送料が高くなりがちなので、送料込みにするか購入者負担にするかしっかり明記しておこう!
メリット デメリット
高値での売却が期待できる 梱包・発送の手間がかかる
自分で価格設定できる 売却まで時間がかかる場合も

捨て方7:譲渡・寄付する

動作に問題がない電子レンジなら、知人や友人への譲渡、福祉施設などへの寄付により、処分費用をかけずに社会貢献できます。環境負荷を最小限に抑えながら、電子レンジを必要とする人に役立ててもらえる方法です。

寄付先の候補としては、福祉施設・シェアハウス・学生寮・NPO団体などが挙げられます。地域の社会福祉協議会や市役所に問い合わせれば、寄付を受け付けている団体を紹介してもらえる場合もあるため、問い合わせてみてください。

注意

ただし、譲渡先や寄付先を探す手間がかかることや、送る場合は送料を負担する必要あるのがデメリットです。

譲渡や寄付を行う前には必ず動作確認と清掃を徹底し、取扱説明書や付属品も一緒に渡しましょう。

メリット デメリット
処分費用がかからない 譲渡先・寄付先を探す手間
社会貢献に繋がる 運搬が必要な場合も

電子レンジを処分する際の注意点

電子レンジを処分する際に知っておくべき注意点があります。トラブルを避けるためにも、必ずチェックしておきましょう。

売却・譲渡する場合は周波数を確認する

電子レンジには3つのタイプがあります。電子レンジを売却・譲渡する前に、必ず周波数を確認しましょう。

  • ヘルツフリー(50/60Hz共用)日本全国どこでも使える
  • 50Hz専用 東日本エリア(関東・東北・北海道など)でのみ使用可能
  • 60Hz専用 西日本エリア(関西・中部・九州など)でのみ使用可能

注意

日本の電源周波数は東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で異なり、対応していない周波数の地域で使用すると性能低下や故障の原因となります。

電源周波数は、電子レンジの本体側面や背面に貼られている「定格銘板シール」で確認できます。売却や譲渡をする際は、トラブルを防止するため、ヘルツフリーでない電子レンジは対応周波数を明確に伝えましょう。

アース線も取り外して一緒に処分する

電子レンジの裏側や側面に接続されているアース線は、そのままにせず必ず取り外して処分しましょう。

アース線は壁のコンセントや接地端子にネジ止めされていることが多く、ドライバーを使えば簡単に外せます。無理に引っ張ると壁側の金具を壊してしまう恐れがあるので、必ずネジを緩めてから外してください。

処分する際は、アース線も本体と一緒に回収してもらうのが一般的です。もし新しい電子レンジを設置する予定がある場合は、外したアース線をそのまま再利用できるので、きれいに保管しておくと良いでしょう。

運搬時は安全に配慮する

電子レンジはサイズの割に重量があり、無理に持ち上げると腰や手を痛めてしまうことがあります。運ぶ際は必ず両手でしっかり持ち、できれば二人で作業すると安全です。

軍手や手袋を着用すれば滑り止めになり、ガラス部分の破損からも守れます。特に階段や狭い通路での運搬は転倒の危険があるため、慎重に行いましょう。

電子レンジ内部をきれいに掃除する

処分前に電子レンジ内部を軽く掃除しておくことも大切です。食べ物のカスや油汚れが残っていると、不衛生なだけでなく悪臭や虫の原因になることがあります。

ターンテーブルやガラス皿を外して拭き取り、庫内を布巾で軽く清掃してから引き渡せば安心です。売却や譲渡を考えている場合も、きれいな状態の方が相手に好印象を与えられます。

電子レンジの捨て方に関するよくある疑問

電子レンジの処分を検討する際、多くの方が抱く疑問や不安を解決します。ここでは特に多い質問についての回答をご紹介します。

電子レンジは家電リサイクル法の対象?

電子レンジは家電リサイクル法の対象外です。家電リサイクル法が適用されるのは、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機の4品目のみで、電子レンジは含まれていません。

多くの自治体では電子レンジを粗大ゴミとして分類していますが、サイズによっては不燃ゴミとして扱う場合もあります。

カタニャン

自治体によってルールが大きく異なるので、必ず自治体のホームページで分別方法を確認しよう!

電子レンジの寿命はどのくらい?

電子レンジの一般的な寿命は約10年です。内閣府の消費動向調査によると、電子レンジの平均使用年数は13.2年となっており、比較的長寿命な家電といえます。

使用頻度やメンテナンス状況によっても寿命は大きく変わり、毎日使用する家庭では8年程度、週に数回程度の使用なら15年以上使えることもあります。

買い替えを検討すべき主なサインは以下の通りです。

  • 温まりにくくなった
  • 「カチカチ」「ガリガリ」といった音がする
  • 焦げた匂いがする
  • 操作パネルにエラー表示が頻繁に出る
  • ドアの閉まりが悪くなった
  • 庫内灯が点灯しない
  • ターンテーブルが回らない

これらの症状が複数重なった場合や、修理費用が新品購入費用の半分以上になる場合は、安全性を考慮して買い替えを強くおすすめします。

オーブンレンジやトースターも同じ方法で捨てられる?

基本的には電子レンジと同じ方法で処分可能です。オーブンレンジやトースターも家電リサイクル法の対象外です。サイズや重量によって「粗大ごみ」か「不燃ごみ」に分けられる場合があるため、必ずお住まいの自治体のルールを確認しましょう。

まだ使用できる状態であれば、リサイクルショップやフリマアプリで売却したり、知人や施設へ譲渡・寄付するという選択肢もあります。

あなたに合った電子レンジの捨て方を見つけよう

電子レンジの処分方法は7つの選択肢があり、それぞれに特徴があります。家電リサイクル法の対象外のため、冷蔵庫などと比べて処分しやすい家電です。

費用を抑えたいのか、時間と手間を節約したいのか、それとも誰かに再利用してもらいたいのか…。その優先順位をはっきりさせるだけで、納得できる処分方法が見えてきます。

費用を抑えたい方は自治体のゴミ回収手間をかけたくない方は不用品回収業者買い替え予定の方は家電量販店の下取りまだ使える製品をお持ちの方は売却や譲渡がおすすめです。

あなたの電子レンジの状態や優先したいポイント、処分の緊急度に応じて最適な方法を選択しましょう。