「古くなった物置を処分したいけれど、大きすぎてどうすればいいのかわからない」「業者に頼むといくらくらいかかるんだろう?」このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
物置は屋外に設置されているため風雨や日差しの影響を受けやすく、年数が経つとサビや歪みが生じて扉の開閉がしづらくなることもあります。見た目の問題だけでなく、安全性の面でも不安が出てくるため、早めの処分を検討することが大切です。
この記事では、物置の処分方法5選と処分する際の注意点を解説します。また、よくある質問も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
物置の処分方法5選
物置の処分方法は主に5つの選択肢があります。「解体して捨てる」だけではなく、「売る」「譲る」「買い替えに合わせて撤去する」といった方法もあり、状況に応じて最適な手段が異なります。まずは下の比較表を参考に、自分に合った方向性を見つけましょう。
| 処分方法 | 費用の目安 | 手間 | おすすめな人 |
| 販売店に引き取り依頼 | 10,000円~ | △ | 新しい物置に買い替えるる人 |
| 買取店やリサイクルショップに売却 | 0円(売却益) | ○ | 状態のよい物置がある人 |
| フリマアプリ・ネットオークションで売却 | 0円(売却益) | × | 個人間取引に慣れている人 |
| 不用品回収業者に依頼 | 20,000円~ | ○ | 中身も丸ごと処分したい人 |
| 友人・知人に譲る | 0円 | × | ほしい相手がいる人 |
※手間:○=手間ゼロ・△=やや手間がかかる・×=手間がかかる
方法1:販売店に引き取りを依頼する
新しい物置に買い替える場合に最も便利なのが、購入先の販売店で引き取りサービスを利用する方法です。カインズ、コーナン、DCM(旧カーマ・ダイキ・ホーマック)などの大手店舗では、新規購入時に古い物置の撤去を有料で引き受けてくれます。
この方法の大きな魅力は、購入と処分を同時に進められることです。新しい物置の設置作業と同時に古いものを撤去してくれるため、場所の確保もスムーズです。費用は1万円前後からで、物置の大きさや設置状況によって変動します。
ただし、この方法は新しい物置に買い換える場合のみ利用できます。処分だけを依頼することはできません。
| メリット | デメリット |
| 購入と処分が一度に完了するため手間が少ない | 新しい物置を購入しないと利用できない |
| 設置と撤去を同日に行ってくれる | 店舗によって料金や条件が異なる |
| 専門スタッフが安全に作業してくれる | 中身の処分は対象外の場合が多い |
方法2:買取店やリサイクルショップで売却する
状態がよく、人気メーカーの物置であれば、買取やリサイクルショップでの売却も現実的な選択肢です。
特に「イナバ」「ヨド」「タクボ」の三大メーカーは中古市場での需要が高く、見た目や機能が良好であれば予想以上の価格がつくこともあります。
買取業者の中には、出張査定・解体・搬出を無料で行ってくれるところもあり、依頼者は立ち会うだけで済みます。査定の際は、型番、サイズ、設置場所、扉の開閉具合、サビの有無、付属品の有無を伝えるとスムーズです。
カタニャン
| メリット | デメリット |
| 処分費用がかからず、利益が出る可能性もある | 状態が悪いものは買取対象外になる |
| 解体から搬出まで任せられる | 出張買取に対応していない地域もある |
| 無料査定で気軽に試せる | 人気メーカー以外は価格がつきにくい |
方法3:フリマアプリ・ネットオークションで売却する
フリマアプリ・ネットオークションを利用して、個人間で取引する方法です。業者で値がつかなかった物置でも、「自分で運ぶから格安で譲ってほしい」という需要があるため、意外と買い手が見つかることがあります。
カタニャン
物置の送料はかなり高く、解体も必要なため、引き取りに来てくれる人のみを対象にするのが現実的です。「解体・運搬は購入者負担」といった条件を明記しておくと、トラブルを防げます。
やり取りは個人同士になるため、連絡をこまめに取り、引き渡し日時や搬出経路を事前に調整しておくことが重要です。
| メリット | デメリット |
| 買取対象外の物置でも売却できる可能性がある | 解体・運搬を巡ってトラブルになりやすい |
| 高値で売れることもある | 買い手が見つかるまで時間がかかる |
| 取引条件を自由に設定できる | 作業責任の所在が曖昧になりやすい |
方法4:不用品回収業者に依頼する
最も手軽でスピーディーなのが、不用品回収業者への依頼です。解体から中身の片づけ、運搬、処分までを一括で行ってくれるため、「とにかく早く片づけたい」「自分では手が出せない」という人に向いています。
費用は2万円程度からが相場で、中身の有無や基礎撤去の有無によって変動します。中身を一緒に処分したい場合は、見積もりを取る際に、「中身の処分費」「基礎撤去費」が含まれているか必ず確認しましょう。
悪質業者を避けるために、自治体の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っているかどうかも確認が必要です。
信頼できる不用品回収業者の選び方
- 自治体の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っているか確認する
- 見積もり内容が明確で、追加料金の説明がしっかりしているかチェックする
- 口コミや評判、公式サイトでの実績を確認する
- 相場より極端に安い料金を提示する業者は避ける
- 契約書や領収書を発行してくれる業者を選ぶ
複数の業者から見積もりを取って比較することで、料金やサービス内容の相場を把握でき、より安心して依頼できます。
| メリット | デメリット |
| 中身も含めてすべてを任せられる | 費用が高額になりやすい |
| 即日対応などスピーディーに処分できる | 許可のない業者に注意が必要 |
| 立ち会うだけで完了する | 相見積もりを取らないと損をする場合がある |
方法5:友人・知人に譲る
まだ使える物置なら、友人や知人に譲るのも一つの手です。費用をかけずに済むうえ、誰かに喜ばれ、リユースにもつながります。特に状態がよい物置であれば、引き取り希望者が見つかることも多く、処分ではなく再利用という形で有効活用できます。
知り合いにほしい人がいない場合は、ジモティーなどの地域掲示板を使えば、近隣の人とやり取りできます。
ただし、「誰が解体し、どうやって運ぶのか」「譲渡先で誰が再組立するのか」を明確に取り決めておかないと、思わぬトラブルになることがあります。特に大型物置の場合は、搬出経路や車両の手配についても事前に確認しておきましょう。
| メリット | デメリット |
| 費用が一切かからず、相手にも喜ばれる | 解体や運搬の責任を巡って揉めることがある |
| 再利用できて環境に優しい | 譲渡先がすぐに見つからないことがある |
| 地元で完結するため安心 | 搬出時の破損などトラブルの可能性がある |
物置を処分する際の注意点
物置を安全に、かつスムーズに処分するためには、事前準備が欠かせません。ここでは、処分前に必ず押さえておきたいポイントを2つの観点から解説します。
注意点1:物置の中の不用品をどうするか
物置の処分で最も大変なのは中の不用品の整理です。中には長年放置された不用品が詰まっていることが多く、片づけるだけで半日以上かかる場合もあります。
業者に依頼する場合は、中身も一緒に処分できるか、また料金に含まれているかを必ず見積もりの際に確認しましょう。「中身込みの料金」でなければ、後から高額な追加費用を請求されるケースもあるので気をつけましょう。
一方で、売却や譲渡、買い替えを行う場合は、作業日までに物置の中を空にしておく必要があります。中身が残っている状態では、引き取りや設置ができません。
注意点2:基礎(ブロック・コンクリート)の扱い
物置を撤去した後、地面に残る基礎部分をどうするかも重要です。コンクリートブロックや束石を放置すると見た目が悪く、再利用の際に邪魔になる場合があります。
- 業者に依頼する場合
基礎撤去が料金に含まれているか確認しましょう。含まれていない場合、別途数千円〜数万円かかることもあります。 - 自分で撤去する場合
ブロックやコンクリートは多くの自治体で「処理困難物」として扱われ、通常のゴミ回収では引き取ってもらえません。専門の処理業者に依頼するか、地域のリサイクルセンターに持ち込む必要があります。
物置の処分でよくある質問
物置の処分は一度きりの経験になることが多く、よくわからないという方も少なくありません。ここでは、実際に寄せられることの多い質問をまとめ、それぞれ詳しく解説します。
ベランダや2階など特殊な場所にある物置も対応してもらえますか?
対応してもらえますが、条件によっては費用が高くなる場合があります。
ベランダ設置型や屋上型の物置は、通常よりも解体・搬出が難しいため、クレーンや特殊搬出用の機材を使用することがあります。この場合、追加費用として1〜3万円程度かかることが一般的です。
また、搬出経路が狭い場合や、隣家との距離が近い住宅地では作業時間が長くなる傾向があります。
カタニャン
物置の基礎部分だけ撤去してもらうことはできますか?
はい、基礎のみの撤去も可能です。外構業者や不用品回収業者の中には、物置の本体を撤去したあとに残ったブロックやコンクリートを処理してくれるところがあります。費用は規模によりますが、小規模で5,000〜10,000円程度、大型で20,000円前後が目安です。
ただし、基礎だけの撤去は作業が小規模な分、出張費を含めると割高になることがあります。そのため、物置本体の撤去と同時に依頼する方がトータルコストを抑えやすいです。
また、自治体によってはブロックを「不燃ゴミ」や「産業廃棄物」として回収できない場合もあるため、自治体のルールも事前に確認しましょう。
灯油やスプレー缶などの危険物が残っている場合はどうすればいいですか?
灯油・塗料・スプレー缶などの危険物は、回収業者でも基本的に引き取りできません。中身が残っているスプレー缶は爆発や発火のリスクがあるため、必ず中身を使い切り、ガス抜きをしてから処分します。
自治体によっては、ガス抜き済みのスプレー缶を「不燃ゴミ」として出せる場合もありますが、多くの自治体では「危険ゴミ」や「有害ゴミ」として別途回収しています。
灯油が残っている場合は、ガソリンスタンドや地域の清掃センターで引き取りを行っていることがあります。処分ルールは地域によって異なるため、自治体のホームページで確認するか、清掃センターへ直接問い合わせてください。
ルールを守って物置を安全に処分しよう
物置の処分は一見簡単そうに見えても、実際には多くの工程と注意点があります。解体・運搬・中身の処理・基礎撤去といった複数の作業を安全に進めるためには、計画性と正しい知識が欠かせません。
無理に一人で作業を進めると、けがや近隣への迷惑につながることもあるため、手順を確認しながら慎重に進めることが大切です。
自分で解体するのが難しい場合や、早く確実に処分したい場合は、専門業者への依頼が最も現実的です。業者に依頼すれば、重い部材の運搬や処分手続きまで一括で対応してくれるため、手間と時間を大幅に削減できます。費用はかかりますが、安全性と確実性を重視するなら、プロに任せるのが安心です。
一方で、買い替えを予定している場合は販売店での引き取りサービスを利用したり、状態がよければリサイクルショップへの買取や、友人・知人への譲渡を検討するのもよいでしょう。
どの方法を選ぶにしても、複数の業者から見積もりを取り、内容と料金を比較することがトラブルを防ぐ最大のポイントです。見積もりの内訳や追加費用の有無を確認しておくことで、後から想定外の出費を防げます。
安全面とコストのバランスを考えながら、自分にとって最も納得できる方法で、気持ちよく物置を片づけましょう。

